今年のお正月は、元AV女優の及川奈央(29歳)が映画『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』に「蜂女」役として出演して世間を驚かせたが、どうやらアメリカにも「蜂女」がいたことが、関係機関から入手した極秘レポートで明らかになった。
UPDATE 2010/09/30
カリフォルニア州・ペッカム
FBIの報告書によれば、L.A.に近い小さな学園都市ペッカムでスケベオヤジが次々襲われ、ズボンをずり下げたまま、アホの子のように口をポカ~ンと開けて死ぬという事件が多発した。死因はナント過労死!
地元警察のジム・ピーターズ警部(48歳・独身)が調査したところ、総合生物学研究所「ブラント」のジャック・グルバウスキー教授(本名; ジョン・ドゥー/53歳・既婚)を皮切りに、三日間で、科学者2名、警官1名、缶詰工場員1名、床屋1名、ガソリンスタンド店員1名、不動産屋1名、小学校教師1名、計8名の中年男性の死亡が判明した。
解剖の結果、死因はいずれも性交による極度な疲労によるものであると発表。しかも、ご丁寧なことにこの警部、徳川幕府でもあるまいに「セックス禁止令」まで出してしまったものだから、ペッカムの市民は逆切れ寸前だ。
「我らの下半身に自由と平等を!!」とスローガンを掲げてあやうく暴動になりかけたのだが、同日深夜に、首謀者でもある”チーム723″の会長バーニー・ブラドック(56歳/デブ薄らハゲ・独身)が、ズボンをずり下げて死んでいたのが路上で発見されてからは、住民活動は一気に沈静化した。
この事件には毒性の強い細菌感染の疑いもあるため、次の日にはただちに「フェーズⅤ」が大統領より緊急発令され、一時街は封鎖されたという。
その後、国務省のニール・アガー(37歳・離婚歴あり)が、政府後援の施設でもある「ブラント」を再調査し、本件の犯人は、総合昆虫学ラボの管理部スーザン・ハリス博士であると断定事件はようやく解決へと動き始めた。
ノースタッド博士とともに蜂の研究に没頭していた彼女は、日頃グラサンを外さない自他共に認める絶世の美人であったのだが、実は研究所で開発された両棲人間「蜂女」だったと結論付けた。 夜な夜なお色気たっぷりで男を誘惑しては、絶頂とともに殺してしまう。
しかも、未亡人となったグルバウスキー夫人ほか、美女を順次さらって来ては同性愛ゲームののち、裸にして、全身にクリームを塗りたくった上で蜂にたからせるという、超ハードな”ドS・プレイ”で次々と洗脳。「蜂女」軍団を製造していたらしいとのことだった。
スーザン率いる・うっふん「蜂女」美女軍団は、ただちに、害虫駆除サービスにより巣穴ごと駆除され、それらはA級極秘事項として処理されていたのが、今回のこの報告書である。
尚、謎のビー・ガールズはグラマーな美人のお姉ちゃんたちだが、ある部分から特殊なフェロモンと毒を出し、目は複眼であったとの記述もある。
本件に関して、高品質の蜂蜜販売で有名な下種養蜂場の下種営業部長(54歳)は、「外国の蜂女の話はよく訊きます。外国映画のラブラブシーンによく出てくるセリフ”ハ~イ、ハニー”というのは、ぞんがい “やあ、私のハチミツ”と言うズバリの意味なのかもしれませんね。ひひひひ」とのコメントを出している。
浅尾 典彦
ある時は、新聞・雑誌に連載を持つメディアライター。またある時は、企画・イベントもこなすプロデューサー。はたまた、映画、テレビ・ラジオに出演するタレント。 おまけに日本SF作家クラブ会員で、専門学校講師でもある。しかしてその実態は、SF、ホラー、ファンタジー映画が中心、”サブカルチャー専門” の「Fantastic Messenger夢人塔(ムジントウ)」代表。著書も多数。てな感じで、活躍を続けてはや30年。結局、”謎の関西人”のままか~。
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