WWNのカメラが撮影に成功した新型「PANDA nano」。小型化で愛らしさは激増している。早期の日本での発売が待たれる。
UPDATE 2010/09/25
中国・四川省
かねてから噂の在った中国の動物遺伝子操作実験だが、思わぬ方向で露見する事になった。8月26日WWNがスクープした、半パンダ人「MANDA」の調査の為に中国に向かったWWN主任調査員Dr.TAXIより素晴らしいニュースが届いたのだ。
パンダを用いた遺伝子操作実験は、やはり多数中国で行われていたようだ。実験本来の目的は、希少動物であるパンダの種の保存の為に、クローンパンダを誕生させることだった。しかし、その実験過程で様々な副産生物を生んでいるという。その一つが、先日発見されたMANDAなのだが、最も素晴らしい発明は、このミニチュアパンダ「PANDA nano」だろう。本来成獣なら150センチ体重100キロ程度となるジャイアントパンダだが、このミニチュアパンダは、成長しても約20センチ300グラム程度にしかならないという。
ミニチュア化のきっかけは、出産能力の低いメスのパンダに、生殖力の高いウサギの遺伝子を組み込んだため。狙い通り生殖能力はアップし、出産個体数は著しく増加。これでパンダの絶滅の恐れは無くなったという。ところが、生まれた赤ちゃんパンダは、耳が伸びジャンプして逃げたがるなど体型や行動の弊害が見られたため、耳が短く行動の穏やかなミニチュアウサギの遺伝子を組み込んだのだという。この試みは成功し体型はパンダのままで行動も穏やかになったが、体長の小型化が進行した。
一見失敗に思えたこの遺伝子操作実験だが、パンダの小型化が中国の女性、子供達に思わぬ大反響を呼ぶことになり、ミニチュアパンダとして種を固定することになった。しかもウサギの遺伝子の影響で、餌も笹以外に人参やセロリ等も食べる様になった。そのため、飼育も大幅に簡単になり、一般家庭での飼育も可能となった。
中国政府は当初要人のペット用として極秘に飼育繁殖を進めていたが、約1年で成獣となりその後は年2回出産。1回あたり4匹の子供を順調に産む事が確認されたので外貨獲得のため一般販売を準備しているのだという。
気になる発売予定価格は1匹25万元(約30万円)。中国国内で発売されている愛玩犬と同程度の価格で、名称は「パンダ nano」と決定した。現在、nano発売を待ちきれない富裕層の親子が各地のペットショップに予約に押し掛けている。ウサギの遺伝子を受け継ぐ影響で、1匹にすると寂しくて死んでしまう為、複数での飼育が必須。しかし、それが購入希望者にとって大きな障害になる事はないだろう。
いずれにしても早期に日本にも輸入されることが望まれるが、「現在抱える両国間の問題が解決しないままで、パンダnanoの輸出は考えられない」中国政府関係者 と、パンダ貿易が日中の政治上の取引材料とされる事が懸念されている。
なお中国国内の発売時期はクリスマスイブの12月24日となるもよう。今年の冬は中国各地のペットショップの店頭に新発売のnanoを求める徹夜の長い行列ができることになりそうだ。