UPDATE 2010/08/31
日本・東京
日本の防衛の要、新型の10式戦車(ひとまるしきせんしゃ)をWWNのカメラが捉えた。現行主力の90式戦車は、世界的に高い評価を受けるものの、そのサイズと50トンもの重量の為、重すぎて渡れない橋が多く、北海道以外では活動できないに等しい重戦車だった。今回の10式では6トンもの軽量化されたのが最大のポイント。この重量なら本州や九州でも作戦に使用可能。今回小型軽量化が行われたのは、仮想敵国が北海道を主戦場と考えるロシアから、本土、九州を主戦場とする中国・北朝鮮に広がっているため。
エンジンは4サイクルディーゼルV8に加え、ついに無段変速のCVTが採用となった!
外観では砲塔前縁がクサビ型となり、イスラエルのメルカバ戦車とフランスのルクレール戦車を足して2で割ったようなカッコよさが目を引く。サイズ的に90式と比較すると、車幅3.24m(90式は3.4m)、全長9.42m(同9.80m)、重さは約44t(同50t)と一回り小型化。高さは2.3mで同じだが、このダウンサイジングで、本土でも通れる橋や道が多くなり、90式の半分の半径で回れる小回り性の良さも在り機動力が大幅にアップした。
足回りもアクティブ・サスペンション導入でどんなでこぼこ道でも走破する能力が高まった。乗員は3名のまま。自動装填式の国産砲は、90式よりも破壊力があるとされ、新たに外装式モジュールやC4I機能(司令部と戦車間のコンピュータ通信化)が加わった。形状もステルス化され、レーザー検知器も砲塔に4箇所ついていて、攻撃を受けると(レーザーなどの照射を受けると)発煙弾が発射される。以上追加された装備は、戦車VS戦車よりも、ゲリラ・コマンドとの市街戦を重視した日本の地形にあった戦車といえる。これは、カナダ軍がアフガンでのタリバン相手の戦闘で、装甲車しか持っていかなかったため大苦戦。急遽、最新のドイツ製戦車レオパルド2を前線に送り込んだ実情等も影響している。
10式戦車は、これらの要素を加味した世界的にも最強レベル、最新の 3.5世代ハイテク戦車と言える。最高出力1200ps/2300rpmで最高速度は70km。まだまだ試作段階だが、早ければ来年の秋にも配備され、更なる進化を遂げているハズだ。
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前巻の戦車マニュアルほどのインパクトはないが、十分楽しめる1冊
もう4冊目(笑)