UPDATE 2010/07/07
日本・東京
世界初の携帯型幽霊探知機、通称「ばけたん」(注1)の試作品が完成し、若手社員とともにS県の有名な心霊スポットに調査に行った時のことである。
カーナビに、そのスポットを目的地に登録し、現地に向かった。やがて目的地に近づくにつれ、暗闇の道はどんどん狭くなっていく。心霊スポット特有の何か重く、いやな感じがすると思えば、灰色のブロックから卒塔婆がはみ出して見える。「やはり、お墓か……」実際、心霊スポットを何か所も回っていると、何か心霊現象が起こる前の予兆とも言える感覚があるものなのだ。壁越しであっても、なぜか墓場の空気は感じられることがある。今回もそんな感覚を感じながら心霊スポットに到着した。これは期待できそうだ!
早速ばけたんを取り出し、周囲の反応を探ってみる。ところが、予想に反し、その場所自体では全く何も起こらなかったのだ。ただ…、何となく何かが憑いてきている嫌な感覚がある。
「何も起こらなかったか…」と、半ばガッカリ、半ばホッとしながらの帰り道、ナビを再度設定し、家路に着いた。ところが、先ほどのお墓に近づいた時、ばけたんが激しく反応をはじめた。こ、これは一体何が…!
その時、いきなりカーナビから声が聞こえたのだ!「し、な、ぞ、の・・・」「し、な、ぞ、の・・・」。「し」から始まる音はだんだんと小さくなっていった。通常のカーナビの高い女性の声ではなく、しわがれた低く男性か女性がわからないような声に、運転手の社員と私は顔を見合わせた。
「き、聞こえたよな?」私の問いかけに、運転手も「なんですか、今の??」と顔をこわばらせている。ラジオの電源は入っていないし、窓も閉め切っている。明らかにカーナビから声が聞こえてきたのだ。これは、霊が何かを伝えようとしたいたのか……。
それにしても「し」から始まる言葉って何だ?ネットで調べても「しなぞの」という言葉の意味がわからない。ただ、「し」で始まる言葉といえば、「死ぬ」「死ね」。どうしても「死」に関わる不吉な言葉しか思いつかないのだが……。
おばけ社長「エド源太」
(1) ピエゾ素子と、特殊な回路をアンテナとして使用し、空間の温度、時間、振動、音圧、電磁波、その他未知のエネルギーの影響を受けることで真性乱数の発生を可能にした超小型の真性乱数の発生装置(特許出願中)と、空間へのフィードバックディスプレー、及び評価プログラムによって構成される、心霊現象探知器。
おばけ社長「エド・源太」
1964年生まれ。兵庫県出身。オモシロUSBグッズで知られる企業、ソリッドアライアンス代表。アヒル型USBメモリー「i−Duck(アイダック)」、寿司の食品サンプルを利用した、『Sushidisk(寿司ディスク)』、おばけ探知機携帯ストラップ『ばけたん』等を相次いで開発。2007年には、ニューヨーク美術館「MoMA」に『みみイカUSBメモリー』が採用される。「笑い」をベースに、「日本から世界に」発信できる製品を作り続けている。
Jエスパーズ解説
Jエスパーズとは、WWNジャパンが結成した日本を代表する超能力者や研究者のハイパー集団です。世間を騒がせるUFOやUMA、超常現象等数々の謎も、彼らにかかれば全て解決できるハズ……!?
参加メンバーは、矢追純一(UFO博士)、堤裕司(ダウジング)、清田益章(スプーン曲げ)エド・源太(お化け社長・バケタン/幽霊探知機開発者)& more!と、各界のトップを招致。WWNの情報網との強力タッグでパワー爆発だ。このメンバー、他では決して一同に会する事は不可能。ここWWNジャパンだけのドリームチームなのだ。彼らの言葉で、全ての謎から真実を解明してほしい!