UPDATE 2010/07/07
アメリカ・カリフォルニア発
ロサンゼルス郊外各地で、バラク・オバマ大統領の顔を映画「ダークナイト」の悪役ジョーカーに模して描かれたポスターが再び発見されている。このポスターは、昨年夏、高速道路の支柱に貼られているのが見つかったのが最初。一時収束したかに見えた騒動が、この夏再燃している。その背景に大統領就任から1年半、期待の大きさの割には回復の遅れる景気や、泥沼化するアフガニスタン紛争問題等の各種不満が噴出したものと見られている。ピエロメイクされた大統領の顔の下には「社会主義(socialism)」と書かれている。
一方実際の社会主義国である中国北京では人民服姿のオバマTシャツが大流行。人民服姿の下に「人民の為に尽くす」と書かれている。このオバマ人気は、「上海万博におけるアメリカ館の人気からくるもの」と同国の市民文化に詳しい中国人ジャーナリスト程健軍氏は分析するが、両国の風潮に関連性があるのかどうかは不明のままだ。この逆説的なオバマ人気、今後の推移を見守りたい。