UPDATE 2010/07/07
オーストラリア
アダム・サンタロッサさんは、おそらく地球上の全てのサッカーファンから嫉妬されることになるだろう。
4年に一度のサッカー・ワールドカップ(以下W杯)は、サッカーファンにとって人生の一大事だ。もちろん会場で直接観られれば最高なのだが、誰とどこで観るかが大きな問題となる。オーストラリアに住む23歳の青年、アダム・サンタロッサさんは、W杯のトーナメントを、なんと巨大なサッカーボールの中で観戦しているのだ。しかも、彼は食料のぎっしり詰まった冷蔵庫と、テレビゲームまで、巨大サッカーボール内に持ち込んでいる。
彼が普通に実現しようと思えば何千万ドルもかかる、この壮大な計画の主役となったにはわけがある。実はスポーツメーカーのアディダスに選ばれ、W杯期間中、全試合を直径約6ヤード(約5m50cm)の特別製の豪華な巨大なサッカーボール内で鑑賞することを許されたのだ。彼はそのボールの中でツイッターやブログを書くことを義務つけられているが、それが苦痛だとは思えない。実際サンタロッサさんはAFPのインタビューに対し、「ほかの人は仕事や家族への責任がある。僕の場合、ブログを書くことだけ」と語り、インタビューの最後を「こんなに楽な生活はない。ほかの人たちが嫉妬するのは間違いないだろうね」と締めくくった。
ちなみに彼は、ボール内で掃除機、洗濯機、プレステ3、ノートパソコンを自由に使え、さらにこの1ヶ月間の“仕事”にする対価として3000豪ドル(約22万円)を得ることができるという。