ネス湖の食物連鎖の頂点に位置するとされるネッシー。その存在を証明するエサとなる生物の存在が確認された。
UPDATE 2015/02/10
イギリス・スコットランド
約1億7000万年前の先史時代に、現在の英スコットランド沖の海域を遊泳する巨大な魚竜がいたことが、スコットランドの科学者チームによって、明らかになった。
魚竜とは魚型をした巨大な爬虫類、大型海棲爬虫類のことで、食物連鎖の頂点に位置する巨大肉食海竜の存在の必須条件となる大前提。スコットランド周辺の海域に、巨大な魚竜の大量生息が確認できたことは、それをエサとする巨大な生物が存在する可能性を示したことになる。これは、ネス湖のネッシーが何を食べて巨体を維持できたのかという問題を解決する有力な手がかりに他ならない。これまでネッシー存在の為に必要となる、エサとなるハズの大型生物の存在が謎とされていたが、これで一気にその欠落した食物連鎖のピラミッドが完成したことになる。
英エジンバラ大学の科学者らが率いた研究チームによると、この新種の魚竜の化石は、スコットランド北西部沿岸に浮かぶスカイ島で発掘されたという。その姿は、イルカを邪悪にしたような形で、全長4メートル程度まで成長したと考えられているのでほぼホオジロザメのサイズに等しい。
長さ35km、幅2kmの巨大な湖、ネス湖に繁殖する総プランクトン量は莫大だ。これを食べる小魚、さらに小魚を食べる魚、これらの食物連鎖と、ネス湖で取れる漁獲高との間には、明らかな差があることが知られている。エネルギー効率の観点からも、湖の中に、エネルギーを消費する大型の補食生物が生息することは明らかといわれてきた。しかし、今回20m級の大型生物ネッシーと、数十cm級の生物である魚の間を埋める、中間サイズの数m級の生物の痕跡が発見されたことで、ネッシー存在の可能性にまた一歩近づいたといえるだろう。
なおトライを続けているWWNのネッシー釣りプロジェクトだが、前回は2m級のルアーを使用して失敗に終わっている。その原因は、エサのサイズが小さ過ぎたという可能性が高まった。次回のプロジェクトでは4m級のエサ、又はルアーが使うことの検討が始まっている。ぜひ釣果に期待したい!