こんな美しい人魚ばかりではないのがネックだが、今回は本当に彼らに出会えるかもしれない。
UPDATE UPDATE 2014/03/04
イスラエル・キリヤット・ヤム
イスラエル北部のキリヤット・ヤムという海辺の町で、人魚の目撃が多発している。しかも、海の中にいて、人魚かどうかはっきりしないという目撃談ではなく、岸に上がって日向ぼっこしている人魚がはっきり見られているのだ。
ある住民は「人魚たちが堂々と出てきているんで、ビックリしてます。いつもは海中にいて世界中を泳いでいるんでしょうが、ここを気に入ったのかな?彼らは、ここで暮らすことに決めたようです」と語る。
地元の老人も「間違いなく人魚だよ。足が魚のような尾びれで、上半身は美しい女性だった。彼女たちがディズニー映画のような休日を過ごしたいって思ってるんなら、喜んでワシがお相手するよ」と笑う。
しかし、地元の全員が人魚歓迎と言うわけではない。別の目撃者は「嫌なヤツらですよ。陸上に上がっている時はいつも興奮してゴリラのように胸を叩いて、メスの人魚を追いかけている。そして、我々が気づくと慌てて海に潜るんです。地元の女性や子供達を不安にさせるだけだから、出てきてほしくない」とこぼす。
ディズニー映画のような美女の人魚だけではなく、ゴリラ顔のオスの人魚もいるようだ。考えてみれば、ある種族が繁栄するためには男女ペアがいなければ、種が存続できないから当然だろう。しかし、ゴリラ顔の人魚にはがっかりだ。別の女性は「海に戻ってほしいわ。子供たちを怖がらせているし、人魚見たさにたくさんの人が来て迷惑だわ。静かな町だったのに」と話す。
迷惑がっている住民がいることを無視し、町役場は観光客誘致の為に人魚に定住してもらうため小さなプールを建設し始めている。「人魚はおとぎ話ではなかったんです。マーメイドではなく、男女がいるのでマーピープル、つまり同じ人間としてわが町への移住を歓迎します」と町役場。
人魚がいるとすれば夢のような話だが、実はキリヤット・ヤムでは4年前にも人魚話で盛り上がったことがある。その時の目撃者は「砂浜に美少女が寝ていたので見ていたら、その美少女が急に海に戻ろうとした。その時に見事な尾びれがあったから驚いた」と語っている。ほかにも複数目撃談が寄せられたものだから、地元議員や役場が「人魚で町おこししよう!」と飛びついたわけだ。真偽を追求するよりも、話題を優先。「人魚撮影に成功した人に100万米ドル払います」と懸賞金をぶち上げ、話題になった。
これは、日本のツチノコ騒動と同じ感じだ。日本中の市町村でツチノコに懸賞金をかけ、そのことがマスコミに取り上げられることで認知度アップを図っている。今も岡山県の赤磐市はツチノコを生け捕りしたら、2000万円という高額懸賞金をかけている。
人魚騒動も、タダの町おこしイベントなのか。それとも、本当にいるのか。現在のところ、まだ撮影成功例がまだないようだ。それにしても今回はドラミングする凶暴なゴリラ顔の人魚がいたという話もある。わざわざイメージダウンになる話を出すとは思えず、本当にいると考えた方がよいのかもしれない。