前夜の熱狂のゲームの興奮冷めやらぬ中、スーパーボウルの観戦が男性機能に重大な影響を与えるという、衝撃の研究が発表された。
UPDATE UPDATE 2014/02/04
アメリカ・ペンシルバニア州
2月2日、鉄壁の守備を誇るシアトル・シーホークスが43-8で、マニング率いるデンバー・ブロンコスに快勝した第48回スーパーボウル。シーホークスは初の栄冠獲得となり、地元シアトルは一晩中歓喜のお祭り騒ぎとなった。
ところが、この鮮やかな勝利の興奮冷めやらぬなか、スーパーボウルを見るとEDになるという衝撃の研究結果が公表された。これは一体どういう事なのか?
ご存知の通りスーパーボウルの人気は凄まじい。アメリカンフットボールリーグNFLの優勝決定戦であるだけでなく、アメリカ最大のスポーツイベントで、世界200か国以上でテレビ中継されるほど視聴者も多い。それだけに、その影響が、男性の生殖機能に及ぶとなると事体は深刻だ。
ペンシルバニア大学の研究チームが2万人以上のスーパーボウル視聴者のケースを調査したところ、超ハイテンションかつ、ハイレベルで、テンポの速い試合映像を見ると、〝男らしさ〟が減退するという結果がでたのだ。
主任研究者のアダム・ドーソン生物学教授は「驚くべき結果でした。アメリカ人にとって、スーパーボウルはもっとも男らしいテレビ番組のはずなのに、それを見ると、男性にとっての〝男らしさ〟に害が及ぶなんて…」と語る。
ドーソン教授によると、EDに悩む男性が、思い当たる節として「スーパーボウルを見たんです」とわざわざ言わなくても、家族の証言から試合を見ていたことが分かっている。熱中して見なくても、試合が掛かっているテレビがある部屋にいるだけで、EDになる可能性もあるという。
フットボールに欠かせない、セクシーな健康美たっぷりのチアリーダーを見ても、〝男らしさ〟が回復しないことも調査によって判明しているという。
研究データのうちの極端な例としては、1年前に誤ってスーパーボウルのCMが視界にちらっと入ってしまった男性が、急性ED症状で病院に運ばれたことがあるそうだ。その男性は3週間悩んだ末に性転換し、女性となった。その女性は匿名を条件に「まさか私の身に起こると思いませんでした。アメフトの試合なんて見る気はなかった。それなのにこんなことになるなんて」と語ってくれた。
とにかく男らしさをキープしたいのならば、何が何でもスーパーボウルを見てはいけないようだ。
ドーソン教授は「スーパーボウルを見ないなんて、アメリカ人には無理でしょうね。でも、何とか他の番組を見て、気を紛らわせてもらうしかありません。フィギュアスケートとかならいいんじゃないでしょうか」と話す。
この研究を聞いたニューイングランド・ペイトリオッツの熱狂的ファンは「もしEDになるとしても、オレのパトリオッツへの愛を誰も邪魔することはできない。だって、オレはデブでハゲなんだ。元々デートしてくれる女なんていないから心配ない」と胸を張った。しかし、ペイトリオッツは1月20日、ブロンコスに負け、スーパーボウル出場を逃している。
今後の研究によって、スーパーボウルにはED以外に、さらにひどい健康被害が発見されるかもしれない。
「今年だけでも1億3000万人が試合を見たでしょう。そうなると、8500万人がEDになる可能性がある。男らしくいたいのなら、ぜひ来年からはテレビは消してほしい」とドーソン教授。
さて、今年栄冠を得たシアトルでのスーパーボウル視聴率は50%を越えるといわれている。もはや同地域にまともな生殖機能を保った男性は存在しないかもしれない。勝利の喜びから一夜明け絶頂からどん底へ、頭を抱えるシアトルの男性達の姿には同情を禁じ得ない。