ジャマなお父さんお預かりします!中国の新ビジネスに賛否両論!
UPDATE UPDATE 2013/12/18
中国・上海
「老公寄存处(夫ロッカー)」、「托夫所(託夫所)」と呼ばれるお父さんを預かるシステムが、中国で大流行している!
とはいっても、「赤ちゃんロッカー」のように置き去りにされるというわけではない。
実は、最近中国各地のデパートでは、買い物に付き合う旦那さんと、あれこれ見比べて買い物をする奥さんとの夫婦喧嘩が後を絶たない。「早くしろ!」「もう少し待って!」と、あたりかまわずわめき散らすものだから、周囲の買い物客も気が気ではない。
そこで、「ならば、退屈している旦那さんを預かりましょう」という“託夫所”のサービスが始まったらしい。所内の部屋には、冷暖房、ソファー、新聞、雑誌が完備しており、優しい保母さんから無料で飲み物が提供されるところもある。よほど居心地が良いのか、奥さんが迎えに行っても「もう少しここにいる」「帰りたく無い」とダダをこねる旦那さんがあったかと思うと、買い物に夢中になりすぎたのか、奥さんに預けていることを忘れて帰られてベソをかく旦那さんもいるのだとか…。
「中国日報綱」の報道によると、現在北京、上海、武漢、沈陽等の大都市では、「託夫所」サービスのあるデパートやスーパーがますます増えているという。「普通の休憩場所は、せいぜい丸椅子を二三個置いてある程度。くつろげないし、タバコも吸えないので、待たされるイライラが溜まる一方。託夫所サービスは、大歓迎です」と世のお父さんには好評のようだ。
中国では、伝統的に奥さんの買い物に、旦那さんが付き合うのは当たり前。奥さん同士の買い物の時でも、旦那さんたちは一緒に付き添わねばならない。奥さん達がショッピングを楽しんでいる間、旦那同士は互いの仕事の話をしたり、新しい儲け話をしたり、というコミュニケーションの場となっている。
一方、あまりに居心地の良い託夫所が、新たなトラブルを呼んでいる。無料や安価で快適な遊び場所があるとなると、結果は明白。買い物に関係ない旦那さんまで託夫所に入り浸り始め、現在では待機児童ならぬ待機夫が、託夫所の前に列をなしているという。
結果、厚かましく連日家具売り場のベットやソファーで熟睡していた輩に、より快適な場所を提供しているだけでは?との声も上がっている。
何時間も入所を待つ待機夫らは、「もっと収容人数を増やせ」「マージャン卓を置いてくれ」「美人ウェイトレスを置くべきだ」「宿泊サービスを」と言いたい放題。さて、この一見グッドアイデアの託夫所、今後どんな展開に落ち着くのか注目だ。
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