UPDATE UPDATE 2013/11/20
ブルガリア・プロヴディブ
ブルガリア第2の都市プロヴディブ近郊の森で撮影されたハイキングの写真が騒動になっている。11月にネットに投稿されたのは、何気なく撮影されたハイキング風景のスナップ写真のはずだった。しかし、写真でいうところの先頭の男性の頭の上部分、つまり写真のほぼ中央部分にあたる森の奥の木と木の間に、何やら不気味な人間のような姿のものが写っている。巨大なグレイ型エイリアンではないかと、UFOマニアたちが注目している。
該当部分を拡大すると、体は細く、頭は球根型で、目は大きい。典型的なグレイ型エイリアンだ。グレイ型エイリアンといえば、本来身長は120センチほどのはず。写っているものは木々と比較すると確実に2メートル以上はありそうな巨大エイリアンだ。
それなのに、写真のハイカーたちはまったくその存在に気づいていないようだ。こんな不気味な巨大エイリアンに見つめられていたら、気づかないわけがないだろう。しかし、UFO研究家は「だからといって、この写真が合成写真とは言えない。ハイカーたちがエイリアンに気づく前に撮られた写真なのでしょう」と語る。
それならば、存在に気づいた後のハイカーたちの話が出てきてもおかしくないが、この写真についての詳しい情報は出ていない。これだけヨーロッパで話題になっているのだから、ハイカーの一人が「この写真に写っているのはオレだよ」もしくは「CGで作ったニセ写真に引っかかったね」と自慢してもおかしくないはずだが、当事者として名乗り出る者がいない。
オカルト事情通は「ヨーロッパの森であることを考えると、いわゆるスレンダーマンでしょう。スコットランドでは〝フィアー・ダブ(黒男)〟ドイツでは〝デア・グロッセ・マン(大男)〟、オランダで〝タッケンマン(枝男)〟など、ヨーロッパ中で、森の中に表れる細くてノッポな男の伝説があります。とにかく、『見たら死ぬ』としてヨーロッパ中で恐れられているんです。残念ながら、ハイカーたちはこの世にはいないのでしょう」と指摘する。
スレンダーマンという名称の化け物は2009年にアメリカのあるサイトで作り上げられ、爆発的に広がった都市伝説だ。細くてノッポで黒いスーツを着た男が小さな子供たちをストーカーし、誘拐し、トラウマを植えつけるという妖怪的な存在。それに乗った世界中のネットユーザーたちがおもしろがって、さまざまなパターンの話や画像を作り上げていった。ネットで「スレンダーマン」と検索すると、多くの画像が出る。パターンとしては、公園で子供たちが遊んでいる背後にスレンダーマンがいるという白黒写真が多いが、これはすべてネットユーザーたちが加工して作った画像だ。
一方、フィアー・ダブ、デア・グロッセ・マン、タッケンマンなどは古くからヨーロッパ各地で数世紀にわたって語り継がれてきた〝ガチ〟で恐怖のUMAだ。しかし、最近作られたスレンダーマンが有名になりすぎ、これらの〝ガチ〟UMAもスレンダーマンと呼ばれ一緒くたにくくられるようになった。
「ブルガリアの写真は興味深いです。はっきりとグレイ型エイリアンのように見えるからです。つまり、ヨーロッパ各地で語り継がれてきた細長い男伝説というのは、一種のエイリアンだった可能性が強いということです」と同事情通。
何より恐ろしいのは、このエイリアンは見たら死ぬと語り継がれてきた存在だということ。つまり、人をさらうか、殺すかという一死一会のアイコンタクトなのだ。見ないで済むなら見ないままでいたい…。そう思わずにはいられない。