今回騒動になったチュパカブラの画像。全身水虫で毛が抜けたとされる不気味な外見だ!
UPDATE/2013/11/11
アメリカ・ミシシッピ州
10月下旬から、ミシシッピ州にある静かな町ピカユンの森の周りで、チュパカブラらしき四足獣がうろつき回って住民を恐怖に陥れている。最初に発見、撮影したジェニファー・ホイットフィールドさんは「もしゾンビが犬を飼うなら、こんな犬でしょうね」とつぶやいたため、地元では「ゾンビ犬」と呼ばれている。しかし、別の住民たちは「伝説のUMA、チュパカブラだ」とおびえている。この写真が発端で、ミステリーが大好きなUMA愛好家たちが大挙この街に集まり、発見捕獲しようと競い合う騒動となっている。
チュパカブラとはスペイン語で「ヤギの血を吸う者」という意味。身長は1~2メートル。目撃例として、外見はエイリアンのリトルグレイのように伝えられたり、牙の鋭い犬のようだったり、巨大な歩くコウモリのようだったりと様々なバージョンが存在する。1990年代頃からメジャーになった、比較的新種のUMAで、スペイン語圏のメキシコやプエルトリコでの伝承や目撃が多い。家畜を襲い、血を吸って殺してしまうことから、農家から非常に恐れられている。家畜が少ない地域では、人間が襲われたという話も確認されている。
一見、犬のようにも見えるが、犬と断定はできない。カンガルーのように見えなくもない。とにかく捕まえてみない限り、正体は分からないが、誰もが恐ろしがって捕まえようとしない。ビデオを撮ったり、ウェブに投稿するのが精一杯だったようだ。
地元住民は「それらのウェブ投稿が爆発的に広がり、平和な町に興味本位で恐れ知らずの若者たちが大挙押し寄せ、町の治安が乱れてきたんです。もはや、ただのチュパカブラ騒動じゃなくなったので、警察にゾンビ犬を捕まえてもらうよう要請したんです」と語る。
そこで野生動物省が調査に乗り出してきたが、今度はチュパカブラが出てこない。異変を感じ、森のどこかに潜んでいるのらもしれない。しかし、同省は映像からある程度の推測をしている。同省は「数年前にミシガン大学のバリー・オコナー教授が指摘したように、チュパカブラの正体は、皮膚病にかかったコヨーテやアライグマだと思われます。今回の写真のUMAも、疥癬というひどい水虫のような皮膚病にかかって全身の毛が抜けたコヨーテに違い在りません」と発表した。
この当局によるチュパカブラ否定発表で事態は急速に沈静化すると思われたが、もちろんUMA研究家たちは「UMA隠蔽の為の陰謀だ!」と聞く耳を持たない。
「チュパカブラは米軍が遺伝子操作で開発した生物化学兵器という説が有力です。ネブラスカにある米軍基地跡からチュパカブラのミイラが発見されています。つまり、チュパカブラというのは、米軍基地から逃げた生物化学兵器ですから、米軍は当然、その存在を隠さないといけないですからね」と語る。
いずれにしても、ゾンビ犬にせよ、吸血チュパカブラにせよ、水虫コヨーテにせよ、近づかないにこしたことはないようだ。