生々しい恐竜の足のミイラ。この発見で、これまで化石しか見つかっていない恐竜の概念が根底から覆るかもしれない。
UPDATE 2013/11/01
モンゴル・ドルノド県
今回、モンゴルのゴビ砂漠の中心部で発見されたのは、なんと恐竜の生足だ。恐竜の化石ではなく、皮ふの色からブツブツ感までがありありと分かる恐竜の足のミイラだ。科学者が想定するどんなに理想的な環境下でも、これほど完璧な状態の恐竜の足が発掘されるわけはない。これは奇跡としか言いようがないだろう。
化石発掘の大家で古生物学者のグレッグ・ハドキンス博士は「私がその発掘現場に立ち会っていなければ、これを見ても『偽物だ』と断定してしまうだろう。でも、この目で見て、触って、分析した。これは間違いなく本物の恐竜の足なんです」と驚きを隠せない。
発掘隊は〝今世紀最大の発見〟として、写真を公開している。この発見後、さらに岩石層の下に暖かい空間を見つけた。どうやらこの恐竜は7000万年前、当時は穴だったこの空間に落ちて、そのまま死んだとみられる。しかし、なぜ、足がこれほど生々しいまま保存されていたか、科学的に説明できる者はいない。
「私たちには、なぜこんなことが起きたのか分かりません。ただ、これは猛獣の足、いや猛禽類のような足です。こんな大きい足は恐竜以外にありえない」とハドキンス博士。
太古の昔には、何千種類もの恐竜がおり、発見されていないものの方が多いという。そのため、今回発掘された足を持った恐竜を特定するには、まだまだ時間が掛かる。それよりも最大の疑問は、なぜ骨も皮ふも組織も生々しい、この足が保存されていたかということだ。発掘隊は全勢力を挙げてこの謎に取り組み、この足が本物の恐竜のものだということを検証し、科学雑誌で大々的に発表する予定だ。
科学者たちは今回発表された写真から、足が本当に恐竜のものか、作り物であるかなどなど、あらゆる可能性を調べ始めている。
いずれにせよ、男なら少年時代は誰でも恐竜好きだっただろう。みんな童心に帰って、わくわくしながら、この恐竜の足について議論し合おう。
WWNは今後もこの巨大な足のミイラの続報をお届けしていくつもりだ。