男性だけがかかる新型のインフルエンザがアメリカ全土を侵食している
UPDATE 2013/10/28
アメリカ・カリフォルニア州
アメリカのウイルス研究機関によると、〝マン・インフルエンザ〟という伝染病がアメリカ全土に山火事のように広がり、流行の兆しがあるという。現在世界中の人々に恐れられている鳥インフルエンザだが、今後はマン・インフルエンザの恐怖にも脅えなければならなくなりそうだ。マン・インフルエンザは、インフルエンザ同様、体力のない高齢者や幼少者の場合、死に至ることもある重大な病気だ。しかし、ここから先を女性の皆さんは読む必要は無い。
なぜなら、この「マンフル」の「マン」は「人間」という意味ではなく、文字通り「男」という意味。男性だけがかかる病気なのだ。
研究では、女性は夫や恋人からこのマンフルをうつされる心配はない。なぜなら、女性はマンフルにかからない。
スタンフォード医療センター研究チームのジョン・ブラントン博士は「女性はマンフルのウイルスに対して、非常に優れた免疫システムを持っている。もしウイルスが突然変異しても、すぐに適応できるんですよ」と指摘する。
実は多数のオーストラリア人の研究者やボランティアたちがスタンフォード医療センターの研究チームを手伝っていた。マンフルの弱点はそこで分かったことで、オーストラリア女性たちはマンフルにまったくかからない強力な免疫システムを持っていた。ところが、この女性ならではの免疫システムは閉経した女性にはみられなかった。つまり、女性だけが持つマンフルへの抵抗力は、女性ホルモンが関係しているのではないか、という仮説が立てられている。
それでも、研究者たちにとっての謎は、閉経した年配の女性は免疫システムとしてはマンフルの影響を受けやすくはあるが、結局マンフルにはかからないということだ。
この点について、スタンフォード大学のジョン・ダウンハム教授は「生物学的見地から言えば、当然でしょう。女性がマンフルにかからないのは、メスというものは種の生存に欠かせない存在だからです。逆に男性というかオスは基本的に必要がありませんから、すぐ病気になるんですよ」と解説する。確かに野生の動物界では、オスが1匹いさえすれば、数百匹のメスに種付けできる。生物学的に言えば、オスがたくさん存在する必要はまったくない。
現在までの調査結果では、マンフルに苦しんでいる男性たちの救いになるデータの発見や予防法は出ていない。
男性が取ることができる唯一の予防策といえば、男性に近づくなということだ。男性からはとにかく離れてろとしか言いようがないようだ。じゃあ、男性は妻や恋人と時間を過ごせばいいのかといえば、そうではない。問題となるのは女性、特に妻というものは夫と一緒の時間を過ごしたくないもの。いや、同じ空気さえ吸いたくないものだ。
日本と同じく、アメリカでも、休日になると夫は妻から「ゴロゴロ寝てないで、外にでも行ってよ」と言われ、寂しさを紛らわせるためにバーやパブに行くもの。しかし、そこで同じ境遇の男性と会っても、親しくなってはならない。マンフルになる恐れがあるからだ。
前出のスタンフォード医療センターの研究チームは、マンフルにかかって病床にある63人の男性患者からの免疫検査の結果を受けて、今回の重大な発表を行った。それを受けて、疾病対策センターはマンフルの流行について注視している。オバマ大統領は現在マンフルがもっとも広がっている一部地域を隔離するかどうか検討中だ。
まだ、マンフルに効果があるワクチンはできていないだけに、とにかく当分の間、男性には近づかない、話さないという自己防御をするしかない。どうしても酒が飲みたくなった時はキャバクラやガールズバーにいこう。妻や恋人には「これは病気から身を守る為の、やむを得ない手段」と胸をはっていえるのだから。