問題の新型ナンバープレート。鱈腹市長は「味には自信が在る!」と胸を張るが、問題はそこでは無いような気がする。
UPDATE 2012/09/26
西大阪市・そばめし町
西大阪市が自信を持って送り出したデザインナンバープレート、「お好み焼きナンバー」が市内のバイクユーザーや市民から、予想外の非難を受け問題化している。
これは西大阪市が市政50周年を記念して、地元住民の誇るソウルフード“お好み焼き”を焼き固めたものをベースに使用して制作した、ユニークなナンバープレート。
同市市長の鱈腹喰像氏の発案で「食い倒れの街大阪らしい世界に類を見ないご当地プレートを!市民のみならず市外からの観光客にもアピール抜群!」という主張は市議会でも大絶賛され実現されたもの。早速、同市内のお好み焼き店1000店をフル動員して、本年度分10万枚を一気に焼き上げた。
しかしナンバー交付が始まった今月1日より窓口は大混乱。「青のりはかけないで!」「焼きそばは無いのか!」「オリバーソースじゃなくおたふくソースで!」「そばめしは無いのか?」「天かすはどこにある?」と大阪らしい細かいオーダーが相次ぎ市役所は一時業務停止状態に陥ってしまった。
さらに実際にナンバー装着後も「ナンバーにハエがたかる」「カラスに持ちさられた」「走っていて野良犬に襲われた」「アメリカンバイクには似合わない」と苦情が相次ぎ、交付開始から2週間後には「隣のバイクのナンバーが臭い」と腐敗のはじまったナンバーからの異臭による近隣住民からの苦情も始まっている。
矢面に立たされた発案者の鱈腹市長は「お好み焼きは西大阪市の文化、市民の皆さんは暖かく見守って欲しい」と理解を求めるが、「そもそもお好み焼きをナンバーに使うこと自体に無理があるのでは?」という大阪らしからぬ正論も聞こえ始めている。
とはいえ市役所の窓口にはまだ9万5千枚以上のお好み焼きが残っており、ソースの甘い香りが市役所中に充満している。同市議会は、取り急ぎ市長室を冷凍庫に改造し、在庫のナンバーの腐敗を防ぐための予算2000万円を計上した。
しかしお好み焼きナンバーの製作費6000万円を加えた計8000万円のムダな出費は、今後市民からの大きな非難を呼ぶ事は確実。この一連の騒動は、日本各地の行き過ぎたデザインナンバー競争に歯止めをかけることになるに違いないと見られている。
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