明らかに水星人がディズニー社の有名な黒ネズミを模して象ったと思われる地上絵。版権侵害として同社の猛反発は必至と見られている。
UPDATE 2012/06/25
カリフォルニア州・バーバンク
米航空宇宙局(NASA)は22日に、水星探査機メッセンジャーが撮影した、ディズニー社が著作権を保有する有名な黒ネズミ型キャラクターに酷似したクレーターの画像を公開した。
直径100kmにも及ぶ巨大なクレーターに30km大のクレーターが2個重なる姿は、まるでディズニー社の黒ネズミキャラクターそのもの。壮大な地上絵を水星表面に描きだしている。その姿は自然に生まれたものとは考えにくく、地球外生物を研究する学者達の間では「間違いなく水星の地元住民(水星人)による人工的な制作作業によるモノ」と考えられているという。
しかし、「ミッキーマウス保護法」で知られる様に、自社のキャラクターの著作権を守る為には、著作権延長法の保護期間を95年に延長させるロビー活動までやるディズニー社が、これほど巨大な著作権違反物を放置するわけがない。早速通例に従い水星の地上絵の所有者を特定し、一定の警告後提訴、その後強制排除に向かうと予測されている。
しかし有史以来、太陽系内の他の惑星住民や企業を相手とした訴訟は前例が無い。しかも、地球の法令が水星に及ぶかどうかも判例がない。いかに敏腕を誇る同社の法律家チームをもってしても裁判は極めて困難なものとなると予測される。そうなると、どうせ法律が及ばぬ超法規世界の出来事なら、地球上では不可能な過激な解決方法も現実味を帯びてくるのだという。
一番現実的な排除方法は、惑星間ロケットによる体当たりで、この3つの円で構成された図柄を破壊する事だという。費用対効果を考えると、現在一番割安なのは、中国が月着陸と火星着陸の為に開発を進めている長征ロケットによる体当たり攻撃だ。
今年5月26日にも残骸が民家を直撃破壊する離れ業を披露している長征ロケットだが、1996年2月14日、長征3号ロケットが発射直後にコントロールを失い近隣の村を直撃、村ごと吹き飛ばす桁違いの破壊力を見せつけている。この力を持ってすれば、不敬な著作権違反の地上絵など一瞬で排除可能だろう。この際、著作権ビジネスの旗手という立場や、コピービジネスの総本山とかいうイデオロギーは捨てた、両者の壮大なタッグによるスペースファンタジーという名の暴挙を見てみたいものだ。
この太陽系全域を巻き込んだ版権ビジネスと水星の地上絵破壊計画について、WWNがNASAに質問したところ「答える立場に無い」と明らかに迷惑そうに電話を切られてしまった。さて、もはや有名な黒ネズミに似た地上絵の運命は風前の灯火…。惑星間の友好関係を損なわぬ為にもディズニー社の大人の対応を期待したい。
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