ついに恒星間電話が完成する!?これさえあれば、誰でもエイリアンと気軽に会話が楽しめる…ハズ。しかし一般ユーザーへの販売は、少し先になりそうだ。
UPDATE 2012/04/10
ニューヨーク州・ニューヨーク
我々は世界の通信の大変革期を目の当たりにしているのかもしれない!光より速いニュートリノを利用した画期的な電話機Aphone5が、いよいよ実用化されようとしているのだ!
「新型エイリアン・フォン“Aphone5”は地球から銀河外の惑星と通話することができます。Aphone5は長年にわたって開発が続けられていました。今回初めての実機テスト通話で、500マイルもの固い岩盤の岩山を通して難なく通話できることが確認されました。これは途中にいかなる障害物が在ろうとも通話できることを意味します。この障害レベルは標準的な宇宙空間を直線的に進む場合に換算すると14万8000光年に相当します。今回の実験成功は実質、銀河系内の通話のみならず、となりの銀河とも通話が可能であることが実証されたことを意味します」と開発に携わった科学者たちは胸を張っています。
「これは画期的な出来事です!確かに現在は直径20mと持ち歩くには不便なサイズですが、その超通信能力の実力は桁違いです。この夏にも銀河系全域のエイリアンとの通信が可能になるでしょう」と国連のジョン・マレー博士も絶賛しています。
現在この送信機とレシーバーは数トンの重さが在りますが、エンジニアたちはiPhone並みのサイズにするために24時間態勢で改良を進めています。
このAphone5の原理はニュートリノビームにデータ信号を乗せるというものです。光よりも速いこのビームが、恒星間移動を行うエイリアンたちの超遠距離通信規格の主流となっているのは間違い在りません。私たち人類にも、ついにオーバー光速通信の時代がやってきたということです。
「ニュートリノを使用すれば、衛星やケーブル等を使用せずに、宇宙の任意の2ポイント間で自由に通信することが可能です。ニュートリノ通信システムは今日の電子通信システムよりはるかに複雑ですが、宇宙開発中、特に恒星間航行等の長距離移動では、重要な用途を持つことになるでしょう」とMITのフランク・ベンティミリア電気工学教授もこのプロジェクトに賛同しています。
「ニュートリノは、宇宙に存在するほとんど全ての物質を通過することができます。現在の人類の科学では、同じ地球の裏側でさえ、人工衛星を使って反射させて電波を届けなければ通信できません。遠くの星と通信を行うにも、途中に何か障害物が在れば通信不能となるわけです。それを理解していれば、エイリアン達との交信には、ニュートリノ通信が必須であることが分かるはずです。ともかく、これさえ習得すれば、私たちの通信手段は飛躍的に向上します。月の裏側でも、太陽の裏側に在る惑星でも、銀河系の反対側の遥か遠くの島宇宙とでも」とベンティミリア博士は熱く語ります。
「Aphone5は、ニュートリノでメッセージを通信するために、粒子加速装置や高度なハイテクICチップ等を大量に必要としますので現在はかなり大型の電話機となっています。しかし、年内には一般家庭に設置できるサイズに縮小され、数年以内にはiPhoneサイズになるでしょう。私たちは、全ての人類が気軽にエイリアンとコミュニケーションできることを目指しています」と開発者の一人ロチェスター大学のグレッグ・ベイツ物理学教授は発表しています。
しかし、ここで人類特有の一つの問題が発覚しています。シカゴ郊外に在る、フェルミ・ナショナル・アクセラレータ研究所によると「全宇宙全てのエイリアンとの通話を可能にする為には、少なくとも電話番号が2万桁は必要となり、この数字を覚えるのが普通の人間にとって至難の業だ」ということです。
この点に関しては残念ながら未だに解決策が見いだせていません。
1982年の映画E.T.公開から30年…。ついにあの「E.T. home phone…」というエイリアンの願いを近日私たちはかなえてあげられそうです。
日本では早速機敏なソフトバンクの孫正義社長がAPhone5の独占販売権を得るため、同計画への参加の調査を非公式に進めているという噂ですが、残念ながらニュートリノは取扱いを誤ると反物質の発生の恐れ等安全性の問題もあり、未だ市販計画の見通しは立っていないとのことです。
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