黙々と麺を作り続けるウルトラマン!?下半身が無いのは、3分でM78星雲に帰ってしまわない為の策かも…(泣)。
UPDATE 2012/04/04
中国・鄭州
「昼飯は、ウルトラマン手作りのウルトラ麺で!」これが最近中国鄭州大学の学生の間の合い言葉だ。この大学の食堂では、あのウルトラマンが刀削面を作ってくれるのだという…。「刀削面」といえば、生地を巧みに削りながら湯に飛び込ませるパフォーマンスで有名な中国麺だが、まさか、ウルトラマンが手刀で削っているのか…!?
早速鄭州大学に駆けつけたWWN取材班の前に現れたのは、例によってオリジナルから微妙にズレた、ちょっとメタボな「ウルトラマン」だった(苦笑)。しかも、よく見ると、あるのは上半身のみ!どうやらこのウルトラマン、下半身は光の国に置き忘れてきたようだ。
しかし、その雑な造形とは逆に、面作りの腕はなかなかのものらしい。食堂責任者の尚さんが、「このロボットは電動。ボタンを押せば、ウルトラマンの右手が自動で上下に動き出す。私は彼の左手の板の高さを調節するだけでいいんだ」と自慢げに紹介してくれた。
なぜこのヘンテコなロボットを購入したのかを聞いてみると、「刀削面の職人を探してもなかなか見つからない、せっかく見つかってもすぐヤメてしまうから困っていたんだ。このウルトラマンなら絶対ヤメたりはしないし、何時間働いても全く文句言わない。効率が2倍以上にあがった。北京から普通の刀削面ロボの倍もする18000元(約23万5000円)もかけて買ったかいが在ったよ!」と意気揚々と語ってくれた。
ちなみにこの食堂では、普通の刀削面よりウルトラ麺(ウルトラマン手作り刀削麺)は2元ほど高い。それでも、昼食時間になると行列が絶えないほど大人気だ。
「いくら行列が長くても、アッと言う間。3分も待たせない。さすがウルトラマンだ!」、「動きが面白いから、ついつい並んじゃうよ」、「人間の手でやるより衛生的だよね」、「ウルトラマンが好きだから!」と、まさに大好評だ。
ちなみに、このウルトラマンロボットの開発者である董さんは、すでに特許を申請中。彼のホームページによると、購入者は自分の希望に沿ったカスタマイズ仕様も可能。もちろんウルトラセブンでもウルトラマンゼロでもオーダーし放題だという。ウルトラ一族が中国の食堂を占領する日も、そう遠くないかもしれない。
売り上げランキング: 84