巨大な小惑星が衝突コースで地球へ向かっている!タイムリミットはあと1年。果たして人類に未来はあるのか…。
UPDATE 2012/03/09
ドイツ・ウィーン
巨大な小惑星が地球に向かっている。そしてそれは、最悪地球に衝突の可能性があるらしい!
これは人類にとって2000年の小惑星異常接近以来の最大級の脅威かもしれない。2014AZ5と呼ばれるその小惑星は、約960フィート(約290m)もの幅があり、最悪2013年3月に地球に激突するかもしれない可能性があるのだという。
この非常事態に対する防御策を、国連主導で世界各国の科学者達を交え緊急ミーティングが行われている。ウィーンで今月開催された宇宙の平和利用に関する国連委員会科学技術部会、第42回のセッション中に、この小惑星の脅威が緊急議題にあがった。地球の太陽周回軌道状にある、衝突の可能性のある全ての微小惑星を調査する国連のプロジェクトチームは、この小惑星2014AZ5が、12ヶ月周期で繰り返し地球に肉薄接近する可能性がある事。さらに、最悪の場合、地球に激突する可能性があることを指摘したのだ。
その小惑星は、アリゾナ州ツーソンのマウントレモン調査団によって2011年1月に発見され、その質量や組成構造は現在のところ不明。しかし、300m近い小惑星の衝突は、過小に見積もっても北米大陸に壊滅的な被害を与え、悲観的に見積もれば、爆発の影響で地表全体に数十センチの粉塵をバラまき、以後数百年間は太陽の日差しが地表に届かなくなる…。つまり、突然の氷河期に到来に近い地上生物絶滅の危機に陥ると予測されている。
オランダ、ノールドワイク町にある欧州宇宙機関(ESA)ソーラーシステムミッション部門のクアミ・ロイモ氏は「現在の計算では、2014AZ5は、2013年3月に地球に最接近すると思われます。それ以上のことは、現段階では不確定要素が多くて答えられません。現在、世界中の政府と連携を取り合って、状況を正確に分析するための組織を作っているところです」と述べている。
WWNの取材に対しロコモ氏は「残念ですが、全米各地のスーパーコンピューターをフル動員した、北米小惑星調査プロジェクトのはじき出した計算が一番悲観的です。小惑星2014AZ5は2013年3月17日に125分の1の確率で地球に…、いやカリフォルニア州南部に衝撃すると言う結果が出ています。ただ、この衝撃確率は小惑星の正確な質量がセットされていない。あくまで一般的な小惑星の組成をベースにした質量計算です。実際の質量が大きくとも少なくとも、軌道がわずかに変更することがありえます。今はそれを祈るだけです」と語った。
ロコモ氏によると、小惑星の質量が0.00001%軽いと地球への衝突を免れ、0.00001%重いと日本に、0.000012%~0.00004%重いと中国に衝突するということだ。全米の研究者達が小惑星が予測より軽いか重いことを祈っているのはいうまでもない。
タイムリミットは、あと1年!来年の4月を世界の人々が無事に迎えることができることを願って止まない。