環境保護の名を借りてやりたい放題。しかし、その潤沢な資金が日本球界を救うかもしれない。問題は横浜側がホエールズの名称復活を認めるか否かだ。
UPDATE 2011/11/05
日本・横浜
環境保護団体を標榜するシー・シェパードの代表団が4日未明来日、横浜球団関係者と極秘会談していたことが分かった。球団を買収し同団体の広告塔として利用することが目的と見られている。この急浮上した買収先に対しDeNA側は、「当社がコメントする立場にはない」と清閑のかまえだが動揺は隠せない様子。
シー・シェパード関係者によると「かつて捕鯨のシンボルだった横浜球団を、クジラ保護のシンボルに変える意義は大きい。捕鯨国である日本に、クジラ保護の拠点を持つ為なら、世界中からいくらでも資金が寄せられる。何よりイルカやクジラのノベルティグッズの販売利益だけでも、十分黒字化が可能だ」と述べた。実際調査捕鯨の妨害活動で見られる様に、最新の高速船を次々と導入する様に彼らの資金は潤沢。この資金を流用できるとなると、横浜は一気に日本一の金持ち球団へと転身できる可能性大だ。
一方同団体が今回日本の球団を買収したいと考えたのは先の震災の影響もあるという。「イルカ保護のため」として、日本を訪れていた同団体のメンバーが活動中に被災。その甚大な被害に驚きつつも、そんな状況でも漁業関係者による敵対勢力であるハズの自分たちに向けられた救援活動と善意に感動し、何か日本の人々に恩返ししたいとチャンスをうかがっていたのだという。
しかし過激な行動で知られるシー・シェパードの日本球界参入の情報に球界関係者は戸惑いを隠せない。虚心の渡辺会長は「シェパードならDeNAより強そうだな。ホエールズの名称復活は、別に問題ないだろう」と明確な反対は無かった。
もっとも熱心な横浜ファンからは買収先が環境テロ集団であっても「DeNAよりはマシ」と安堵の声が広がっている。「出会い系ではないとか見苦しい言い訳をするモバゲーより、反発を覚悟で真正面から捕鯨反対をとなえるシー・シェパードの方が、善悪は別にして主張と行動が一致している分マシだろう」「ベイスターズから名前が変わるにしてもホエールズなら納得できる」と消去法での選択が多いようだ。
いよいよタイムリミットが近づく球団譲渡問題。第三の譲渡先が浮上し、ますます決着から目が離せなくなってきた。