真剣をかまえた眼光鋭い川上氏。武蔵の相手を射すくめる鋭い眼光が催眠術だったのかもしれないというのも十分あり得る話だ。
UPDATE 2011/10/02
日本・東京
だれもがその存在を知る催眠術。しかしその実態は一般市民にとっては謎のベールに包まれている。しかし古今東西、歴史のさまざまな場面で登場する奇跡は、実は催眠術を利用したものかもしれないのだ!?今回は气功催眠術師として名高い川上剛史氏を招いてお話を聞いた。奇跡の扉が今開かれる!
―まずお聞きしたいのは、川上先生が催眠術などのいわゆる不思議な能力を持たれたのは、先天的なものだったのでしょうか?それとも後天的なものなのでしょうか?
川上先生(以下K):両方あると思いますね。私の父親が10代のころに当時日本に住まれていた中国の偉大な先生より「推圧導引体術」を教わりました。その家系に生まれて教わってきましたのですから、どちらとも言えますね。
―推圧導引体術とはどういったものなのでしょうか?
K:中国古来の導引術となります。そして導引術とは何かと言いますと、大雑把となりますが、その人のエネルギーを使って人を意のままに操るといったものとなります。
その人を良い方向に導く、自分に危害を加えそうな人は悪い方向に導くなど、こちらの思い通りに操る事ができます。
―では、催眠術とは一体どういったものなのでしょうか?
K:まず諸説あるかと思いますが、私が思うに恋愛も結婚も催眠だと思うんですよ。ですので、催眠が解けてしまった時に別れたり離婚してしまったりするんですよね。
―川上先生が理事を務めていらっしゃる財団法人日本催眠術協会の活動というものはどういったものになるのでしょうか?
K:年に4回ほど大きなイベントがあり、その他にも色々とイベントを行っております。元々は個々で活動していた催眠術師が集まり、何かもっと社会に役立つ事がしたいというところから財団法人を立ち上げました。
―話は変わりますが、TVのバラエティー番組でよくお見かけするのですが、なぜ出演されるのですか?
K:一人でも多くの方に催眠術に興味をもっていただきたいので、極力出演をさせていただいております。
―今後医学的な現場などでこういった能力は活用されていくと思われますか?
K:心をコントロールするのは催眠しかないと思うんですよ。だからなるべく良い方向(今後生かされていくであろう方向)にとは考えているんですけどね。
―DVDを見せていただきました。内容は本当にすごかったですね。真剣を使っての術はかなりはっとさせられました。
K:まず、このシーンの説明をさせていただきますと、私の真剣を被験者に持たせて、思いっきり切り込んできてもらったんです。それを私が被験者に術を一瞬にしてかけて体を固めて動きを止めてしまう、という術を行いました。
―この試みはほんとに命がけですよね。
K:実はこちらは私がやり始めた術ではないんですよ。これはあの宮本武蔵が行った術を私が再現して見せたものなのです。
―佐々木小次郎との決戦(巌流島の戦い)を再現したものなのですか?
K:その決戦の再現ではないです。宮本武蔵は巌流島の前からすでに剣の達人として有名で『武蔵を倒せば名前があがる』と、全国の腕自慢たちから試合を挑まれたんですよ。真剣勝負ですからね、一々相手を斬り殺すもの避けたい話です。そこで、武蔵は刀を鞘ごと置いて座り込んだまま、戦いを挑まれた相手に『どこからでも切り込んで来なさい』と言い、そして切りかかってきた相手を一瞬にして切り込む事が出来ない様にするという事を大衆の前でやってのけたわけですよ。
私はこのエピソードは、実は催眠術を使用したものなのではないのか?と思い、今回のDVDに入っている映像で再現させてもらったんですよ。ちなみにこの逸話は文献としても残っています。
―今後の活動いたしましてはどのようなものになりますでしょうか?
K:まず財団といたしましては国から認可を受けた形で学校を開きたいと考えています。個人的には東日本大震災の被災者の方々に、引き続き、何か心のケアになるような手助けになることをしていきたいと考えております。
―今年は震災後も頻発する自然災害など、日本は厳しい状況にあると思うのですがサムライスピリットといいますか、人に対しての気遣いと、見えない力の両方を駆使できる川上先生には、ぜひこれからもご活躍いただきたいと思います。
K:ありがとうございます。私は目に見えない力のほうが、むしろ世界の主体だと考えています。何と言いますか、目に見える世界のほうが、もっと小規模な気がするんですね。だから私の考えとして能力者によってはオーラといったり、霊といったりするのですが私は人の体を包んでいるのは心だと思っているんですよ。
一般に、心は胸の一部にあるような気がするんですけど、そうではなくてオーラのように体を包んでいて、むしろおまけのように体があるように思うんですよ。ですので、人間には心と心の付き合いが大切。『気が合う仲間』という言葉には深い意味が在るような気がしますね。人間同士もっともっと心と心で接し合い、互いの心のレベルを上げていきたいですよね。
―今日はお忙しい中、どうもありがとうございました!
川上 剛史(かわかみ たけし)
1962年10月31日生まれ
幼少の頃、厳しい修行を経て初代導引術師の父の元、气功催眠術を開眼。以後体得した術によって社会に貢献している。
日本テレビ系の特番でユリゲラーと共演。フジテレビ系「SMAP×SMAP」でもSMAPのメンバーに催眠術を行った。
川上 剛史オフィシャルサイト http://k-saimin.com/
インタビュアー エド・源太
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