アパートの壁に貼られたUFO製造工場の看板。その示す先には、無人の部屋があるだけにしか見えないが…。
UPDATE 2011/09/20
中国・河北省
「我が家の近所にUFOの製造工場がある」「エイリアンが我々の町を占領しようとしているのではないか!?」
先週、WWN中国支局に、河北省石家荘市から複数の情報提供者からの通報が寄せられた。これは何かが起こっている!事体を重く見たWWN取材班は、早速UFO取材験豊富な最精鋭部隊を現地に派遣し、調査を行った。
情報提供者の一人「宇宙小王」氏に案内され、取材班が周辺の人々を恐れさせている現場にたどり着いた。事前の予想では、周囲には武装した黒服の警備員や、厳重な警戒網やセキュリティ設備等、接近にはかなりの困難が待ち受けると思われたが、現実は…そうではなかった。案内された場所は、いかにも中国の下町ならどこにでもありそうな、普通のボロアパート…(苦笑)。戸惑いを隠せない取材班に対し「宇宙小王」氏は、そのアパートの入り口を指さした。そこには、数枚の看板がかかっている。「中国国際UFO製造中心」、「河北鵬雲UFO研究製造場」…。確かに看板を見る限り、ここでUFOが作られているのは間違いないようだ。
怪しい…確かに怪しすぎる!もしかすると、このボロアパートは本当に巧妙にカムフラージュされたエイリアンの基地なのか!?
異様な期待で胸が高まる取材班は、早速問題のアパートに潜入。だが、いくら探しても、エイリアンやUFOらしきものは見つからない。なにより、看板に載っているUFO製造工場やの痕跡さえ確認できなかった。看板が示す場所にあるのは、た人気の無いアパートの一室だけだった。
やはり、ただのイタズラだったのか。いやいや、もしかするとこのアパートの一室が巨大な地下秘密工場の入り口となっているのかもしれない!取材班は、念のため近所の住民たちに情報収集を試みた。
「いつ誰がその看板をつけたのは知らないねぇ…。私が2年前に引っ越してきた時には、すでにそこにあったから…」
「その部屋から人が出入りするのを誰も見たことがない。ずっと真っ暗のままなんだ。気味悪いよ」
「俺は忙しいんだ。UFOなんか知らないよ。そもそも、こんな貧乏臭いところにエイリアンが来る訳ないだろう(苦笑)!」
と、誰一人その看板と工場の正体が分かる人はいなかった。
取材班が、物件を管理している不動産会社に問い合わせたところ、「その看板は、4年前からそこに住んでいる老人がつけたんだよ。ただ、一度病気で実家に戻ったとの連絡を受けたが、その老人とはその後一回も会っていない。部屋を使っている様子がないんだけど、なぜか家賃は毎月振り込まれ続けているからね。家賃さえもらえば、我々は何も文句はないよ」と教えてくれた。
はたしてその謎の老人の正体とは…。もしかすると、老人に変身したエイリアンが、秘密のUFO製造工場として使っているのか?だとすれば、彼は今どこにいるのだろう…。いずれにせよ、石家荘市のこのボロアパートからは目を離せない。我々取材班は現在24時間態勢で、このボロアパート…ではなく秘密工場を監視している。しかし、その我々が監視する姿を、彼らが監視しているのかもしれない。果たして街中に大胆に掲げられたUFO工場看板の意味する理由は何なのか。真実に到達するには、もう少し継続調査が必要そうだ。WWNは最新情報が入り次第、この秘密UFO工場のレポートをお届けする予定だ。続報をお楽しみに!
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