原画イラストとは少し様変わりしたエコハちゃん。日本では出番を失ったが、中国では問題無し。まだまだ第一線で活躍できそうだ。
UPDATE 2011/08/013
日本・宇部市
山口県宇部市のキャラクター“エコハちゃん”が、人気アニメ“ポケットモンスター”のピカチュウに酷似していると、ポケモンならぬパチモン騒動が起こっている。事体を深刻に受けとめた宇部市は、早速『ポケットモンスター』の版権を持つ株式会社ポケモンと協議を行った。
イラスト段階では全く別キャラに見えたエコハちゃんだが、なぜかの着ぐるみになった途端にピカチュウに酷似(苦笑)。このあたりを製作サイドが「ピカチュウ風に…」と狙っていたのかどうかは定かではないが、着ぐるみだけをお蔵入りさせることで一応の決着を見ることになった。しかしもったいないのは罪の無いエコハちゃんの着ぐるみ。既に多くのファンを持つエコハちゃん着ぐるみは、このまま世間から消え行く運命なのか…。
ここで思わぬ救世主が現れた。お隣のパチモン大国、中国である。
「日本ではベンチ入りかもしれないコハちゃんですが、中国では十分即戦力として通用します。しかし同じパチモンでも、さすがはメイドインジャパン。ピカチュウのディテールを巧みに取り入れながら、別キャラを主張する完成度の高さはピカイチ。北京市の名門パチモン遊園地、石景山遊楽園をはじめ、受け入れ希望先は、引く手あまたでしょう。ともかくエコハブームを巻き起こすことは確実です!この完成度の高さは、多くの中国コピー業者の範となることはまちがいありませんね」中国人ジャーナリスト戴世煜氏
確かに中国製のコピーキャラクターは、真剣にオリジナルをマネをしようとしているにも関わらず「ウルトラマンの目つきが悪い」さとし君(4歳)「プリキュアが中国顔」えりかちゃん(5歳)と、子供達からの評価が低い。別のキャラクターを作っているつもりでも、オリジナルに似てしまうというメイド・イン・ジャパンのクオリティとは大きな差がありそう。エコハちゃんのトレードで中国コピーキャラクター業者のクオリティが大きく前進するのは確実と思われる。
一方永年コピー商品被害に悩まされ続ける日本製キャラクター関係者の声は様々。芸歴50年近いベテラン人気アニメのキャラクターO氏は「バケラッタ!バーケラッタバケラッタバケラッター?」と怒りを隠せない様子。一方、今回思わぬ騒動に巻き込まれた当事者のPさんは、子供達に配慮してか「ピカ…、ピーカピカピー…」と言葉を選ぶ慎重な発言だった。ともあれエコハちゃんの第二の人生のスタートに期待したい!