UPDATE 2010/07/07
イギリス・アバディーン
ハードゲート市に住むラッセル・モッファ氏は眼科に向かう途中、目を疑うような光景に出くわした。通りの向こう側に馬の頭をした5フィート(約150センチ)ほどの少年を見かけたのだ。50歳のITマネージャーであるラッセル氏は唖然とし、その半分ヒト・半分馬の不思議な「半馬人」について地元警察に通報した。
グランピア州の警察本部長であるロジャー・ウォルトン氏は、捜査のため即座に警察官をハードゲート市に送った。それと同時にグーグル・ストリートビューで現場の状況を調べていたウォルトン本部長は、なんとそこに本当に「半馬人」が写っているのを発見した。ウォルトン本部長はさっそく半馬人の顔を拡大し、その生物が本物か偽物かを見極めようと試みた。
ウォルトン本部長は、パソコン画面に写しだされた半馬人の頭部を、白内障を患った目で睨むように一瞥し、即座に本物であると判断した。その理由について、「私の叔父は馬小屋をよく掃除していたもんだ。子供の頃からそれを見ていた私も馬についてやたらと詳しい。だからこそ、なんの躊躇もなくあの頭は馬の頭だと断言できるのだ」。さらに、半馬人の印象について、「悪評高いバッドボーイと違って、半馬人はおとなしそうだ。それこそウマバエさえ傷つけなさそうな優しい顔だ。典型的なアバディーンの羊に近い」と語った。
今回、グーグル・ストリートビューに偶然にも半馬人が写っていたことについて、WWNがグーグルに取材したところ、グーグルは、確かに半馬人がグーグルカメラに写っていることを認めている。半馬人の画像は瞬く間にインターネット上に広がり話題となった。
その盛り上がりによって、半馬人はグーグル・ストリートビューで確認された「ありえない迷作画像」に名を連ねることとなった。しかも、これははじめての「怪物」写真でもある。
その後の半馬人の消息についてだが、残念なことに、グランピア州の警察がハードゲート市に着いたとき、すでに半馬人は姿をくらましていた。半馬人の第一発見者であるモッファ氏が通う眼科の医師は、モッファ氏の目撃情報を信じておらず、モッファ氏には「よいメガネ」を、グーグルには「よいカメラ」を手に入れることを勧めたという。
これに怒ったモッファ氏は、即座にこの眼科医を自らの主治医から外し、半馬人探しのために出て行ったという。ところがその直後、眼科を出たモッファ氏は電信柱に顔面を強打。その一部始終を見ていた眼科医は、ほくそ笑んでいたという。
その後、半馬人の探索には地元住民も加わり、さらにグーグルもこの地域にもっとカメラを配置するためにストリートチームを送ったのだが、いまだに目撃情報は得られていない。ところが、誰もその姿を見ていないにもかかわらず、W杯でイングランドがドイツに負けたときに、目撃現場の近くにすむ住人は、馬の鳴き声が一晩中響き渡るのを聞いたという。