美人すぎるホームレス少女の純潔を守る為に、中国ネットユーザーがカンパ競争!中国史上空前の薄幸美少女ブームの真意は何だ!?
UPDATE 2011/06/03
中国・北京
事の起こりは中国最大のBBS「モプ」で、中国人ブロガー、行走的江湖さんが自身のブログで「激写、超清純ホームレス美少女の一日」として、北京市内の地下道で路上ライブをする「羅莉」(ロリー)というホームレス美少女を写真付きで紹介したことによる。
紹介されたとたん、全中国のネットユーザーは「ホームレス美少女ロリー」の悲惨な境遇と清純な容貌のトリコとなってしまったようだ。
WWN取材班が噂を聞きつけ、このブログを訪れた時には、すでにアクセス数は170万回を超え、40ページを越えるコメントが寄せられていた。
ブログ中で江湖氏は、「一人のまだ幼さの残る少女が、たった一本のギターで、寂しい歌声で歌い続けている。寒い冬の日なのに薄着の服しか着ていない少女。彼女は、寒さでホホを真っ赤にしながらも、瞳の輝きを失っていない。それというのも、彼女が必死に歌を歌ってお金を得ているのには理由がある。彼女の前に置かれた紙には、『父親を早くに亡くし、残された母親も重い病気を患い、その治療のためにどうしてもお金が必要だ』と書かれている」と紹介している。
ここまでなら、格差社会の広がる現代中国では、ごくありふれた不幸なストーリーに過ぎない。ところが、このあと少女の運命に衝撃の急展開がおこる。
江湖氏が「ローリーが、母親の治療と借金返済のために、自身の『初恋』を10万元(約130万円)で売りに出している!」と紹介したのだ!
彼女の母親の容態がそんなにヒドいのか?それとも借金取りの魔手がそこまで少女を追いつめているのか…。とにかく幼気な美少女が、「売身救母」(体を売って母を救う)しようとしている姿に中国中のネットユーザーパワーが炸裂した。ローリーの純潔を守れ!まさに170万アクセスの原動力はここにあったのだ!
直ぐさま結成された、「羅莉粉糸(ロリーファンクラブ)」は、「ローリー募金」を呼びかけ、たちまち集めた金額が1万元に達したという。
そこに、ハンドルネーム「一剣天寒」という某石炭鉱主の御曹司と称する男性が、「僕がカンパしよう」と名乗り出た。
「俺の家は石炭鉱山を何カ所も持ってる。10万元ぽっちなら一ヶ月の小遣いに過ぎない。彼女の自己犠牲の精神に感動した。彼女を助けてあげたい。初恋などの見返りは必要ないよ」と彼女にとって思いもよらない救いの手が差し伸べられることになった。不幸のどん底にいた少女は、いまや中国で最も幸運な少女となったのだ。
この劇的な人生逆転ドラマは、単に彼女の幸せを喜ぶ声だけでなく、中国中のネットユーザーに賛否両論の議論を呼んでいる。
・同情派の声
「彼女みたいなかわいい子が真冬にあんな薄着で路上ライブしているなんて、本当に心が痛む」
「清純な瞳に引かれた。俺がもし10万元持ってたら絶対助けてあげるのに!」
「家庭のために自分を犠牲にする精神に感動した。彼女は社会の模範として尊敬されるべきだ」
「金持ちの御曹司とは言え、貧乏な人を助ける気持ちは大事だ。助けた彼もエライよ!」
「かわいい子は国の宝だ!美人は不幸になってはいけない!」
・批判や疑惑の声
「本当に才能があれば舞台にあがって歌ってればいい。路上ライブで同情を買うなんて、発想がみっともない!」
「デジタルパーマに明らかな整形顔、カラーコンタクトにアディダスのジャージ、こんなホームレスいるわけない!」
「いくら家庭が困難とは言え、自分の体やプライドを売るなんてでたらめだ!我が国ではあってはいけない資本主義的思想だ!」
「あの御曹司、格好つけてやがるが、結局彼女の体目当てじゃないの?小遣いが10万元なんてフザケすぎだ!地獄に落ちろ!」
「純潔が10万元だって!高すぎる!1000元の間違いだろ」
この論争について、中国の社会問題に詳しいジャーナリスト戴世煜氏は「強烈な格差社会の中国では、貧しい人が大逆転して幸せになる話が大好きなんです。ホームレス美少女のローリーは、去年の春節聨歓晩会(注:中国の紅白歌合戦)で一躍有名になった『西単女孩(西単で歌う女の子)』任月麗(音:レン・ユエリー)の再来といえるかもしれません。売名行為といわれようと、体を張って母を守りたいと行動した彼女の勇気を多くの中国人が賞賛しています」と語っている。
確かに経済成長から取り残されたままの底辺に沈んだままの中国庶民にとって、こんなシンデレラストーリーは理想的な夢なのかもしれない。
「これからも、不幸を売り物にする美少女が大量に現れるかもしれませんね」前出戴氏
日本にはトイレに神様がいることが話題となったが、中国では路上に神様が現れるらしい。まだまだ多数いるという薄幸の美少女ホームレス達に神様が現れる事を願いたいものだ。
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