菅内閣が威信をかけて開発した原発調査用ロボットAHOM(アホム)。開発した出鱈目教授は「製作はしたが使えとはいっていない」と責任を回避した。
UPDATE 2011/05/23
日本・東京
日々少しずつ収束に向かっていたかと思っていた福島原発問題。ところが、事故後2ヶ月以上が経過し、国際原子力機関(IAEA)の調査団が5月24日に来日する寸前になって、何故か急に予想外の原発炉心のメルトダウン被害の実情が発覚するなど、菅内閣は国内外の信頼を完全に失墜した。この不信感と閉塞感を打破するには、何よりも福島原発の各原子炉を確実に冷却し、これ以上の放射性物質の放出をストップし冷温停止させることだ。
しかし、その作業を阻むのが他ならぬ強力な放射能。縦屋内への作業員の侵入を阻んでいる。現在劣悪な環境で主力として調査を繰り返しているのは、米軍からの借り入れ品である軍用調査ロボット「アイボット」だ。ところが、この最新ロボットを駆使しても、バッテリーの容量等の問題で長時間の活動は難しい。しかも施設深部では電波が届かず、思う様にコントロールできない弱点が在る。
この閉塞的状況を打破する為に、菅内閣は起死回生の切り札として密かに開発していた、新型レスキューロボットを発表した!日本が誇るロボット工学の粋を集め、自律式AIを搭載した21世紀の人型ロボットだ。
菅内閣が自信を持って送り出すこの新型のロボットは、Atomic Holding Movement(原子力を押さえ込む機械の意)通称AHOMと呼ばれている。
アホムは体内にGE製の小型原子炉を搭載。燃料補給無しに原子炉建屋内で数ヶ月もの連続活動が可能。ガソリン等の化石燃料を使わないためCO2の排出量も0、高価なリチウムイオンバッテリーの必要も無く経済性にもすぐれているという。まさに地球に優しく財布にも優しい未来のロボットだ。
しかし外観は本作戦の成功時に菅首相の好感度を上げる為にか、どことなく顔立ち等が、菅首相と似ている気がする…。
又アホムには自律型のAI(人工知能)を搭載。その頭脳には本計画を先頭に立って推進した菅総理の優秀な頭脳がフルコピーされている。試運転時には難問に突き当たると、イライラして奇声を上げオーバーヒートし、ベントが必要だったり、思いつきや出来心による発言や奇行も目立ったが、四国八十八ヶ所巡りで精神を鍛え直し、現在は改善されているという。
アホムを設計製作したのは、日本が誇る大天才である内閣府原子力安全委員会委員長の出鱈目春樹(でたらめはるき)教授。しかし、アホムは小学生並みの大きさのロボット。このサイズに、原子炉と超強力な10万馬力のモーターを組み込む設計には、安全面で不安視する声も多い。
WWNの「アホムが原子炉施設内で故障し制御不能となる二重遭難状態になったらどうするのか?」という質問に対し出鱈目教授は「そのような事態は想定していない。そのような想定をしたのでは原子力ロボットはつくれない。どこかで割り切らなければ原子力ロボットの設計ができなくなる」と回答した。
また「作業後の原子力ロボットの廃棄方法」について質問された際に、「安全委はそれだけの知識を持ち合わせていない」などと、原子力安全委員会の見識と存在意義について疑問を抱かせる発言を行っている。
菅内閣は査察団の到着前に、少しでも事体を好転させ、汚染レベルを下げることが狙いでアホムの完成と着任を前倒ししたと思われる。しかし、出鱈目教授は「私はアホムを設計製作しただけで、使えといった覚えは無い。そんなことをいったら私の原子力専門家の生命は終わりだ!名誉毀損で冗談じゃ無い」と責任を回避した。
巨額の税金を投じたプロジェクトを主導したにも関わらず、そのような無責任な発言は、納税者や原発被災者に対して失礼ではないか?というWWNの質問に対し「私は原子力の専門家であって謝罪や補償の専門家ではない。全くの管轄害だ」と答えた。
ともあれ国外の第三者機関の調査発表がなければ事故の核心を公表できないとは、お粗末すぎる政府だとしかいいようが無い。さてIAEAの調査団の調査結果が吉と出るか凶と出るか…。全国民で願いをこめて見守りたい。
インペリアルレコード (2008-10-29)
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