若干ダンスに中国のマスゲーム的な固さはあるものの、確かにマイケルダンス。ラジオ体操よりは楽しいのは間違いないかも。
UPDATE 2011/04/27
中国・重慶
中国重慶市の小学校が、今世界的な話題になっている。それは子供達の体育の授業に、ラジオ体操や太極拳ではなくマイケルのダンスを取り入れているからだ。
現在重慶市の小学校では、毎日午前の体操に時間になると、マイケル・ジャクソンの「Dangerous」の曲が流れる。グラウンドを見れば、700以上の子供達が一斉に踊るダンス姿を見ることができる。その様子は圧巻だ!
もちろんプロのダンサーに比べると、踊りがまだまだ未熟なことは確かだが、700人の子供達が一斉にムーンウォークを踊りだす光景はかなり衝撃的だ。
マイケルダンス体操の考案者である同校の校長先生は、自慢げに語る。
「マイケルダンスの目的は、子供達に全身を動かせて、健全な成長と、リラックス効果を得るため。マイケルのダンスは、この目的に最適です。例えば、ムーンウォークは簡単にできるように見えるけど、実際は、全身の筋肉をフルに使っている。更に、みんなで一緒にダンスを踊ることは、子供達の団体意識と共同作業精神の向上にもつながる。マイケル効果は一石二鳥にも三鳥にもなるわけです!」
しかし、当初このマイケルダンスを授業の一環として取り入れた頃は、父兄には不評だったという。
「振りが難しすぎる」「堕落した資本主義のエンターティナーのダンス等、中国の教育に合わない」などの理由だ。
しかし、大人達の心配をよそに、子供達には予想以上に大人気だったようだ。普段はヤンチャで、先生のいうことを聞こうとしない問題の多い男子生徒でも、ダンスの時間になると、一変して真剣に取り込んでいるという。
「マイケルのダンスは、めっちゃ面白い。ロボットみたいだ!」
「マイケルの音楽のリズムが好き。今は、彼の曲が流れると自然に体が反応するよ」
「ママにも教えてあげたい!」と、
子供達はすっかりマイケルダンスの虜になっている。
このマイケルのダンス体操について、中国人ジャーナリスト戴世煜氏はこう語る。
「私が小学生の頃は、毎日学校で嫌々ラジオ体操をさせられていました。体操の音楽のはじめに、必ず『革命のために体を鍛えよう』みたいなフレーズがあるんですが、もうそれを聞いているだけでいやになって…(苦笑)。体操の時間は、とても苦痛でした。重慶の子供達が本当にうらやましいです。小さい時から欧米のモダンな音楽やダンスに触れることが出来る彼らは、きっと中国の将来を担う新世代の主力軍になるに違いありません」
さて、小学校からマイケルの曲とダンスに接した中国の子供達がどんなポップな大人になるのか、今から楽しみだ。この授業で使用される楽曲がマイケル側に使用料を支払っているとは思えないが、きっと天国のマイケルは喜んでいることだろう。
Love and Peace!すべての子供たちへ愛を…。
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