上海市内を走り回る新型電気自動車。前照灯が見当たらないが、中国では夜間でも自転車の無灯火は常識。問題ないということだろうか…(苦笑)
UPDATE 2011/04/19
中国・上海
中国政府は、急増する中国都市部の移動手段の需要に応える為に、中国最大の電気自動車メーカーBYDオートに命じ、電動の靴型自動車を開発した。この新しい中国庶民の足は、たった6515ドルという低価格もあり大好評で販売されている。
この新しい中国式シティコミューターの特徴は、小型の電動車でありながら、1回の充電で600マイル走れる。日本なら東京-大阪間を往復できる高性能ぶりだ。
中国政府はこの4週間の間に、この新型靴を大量販売したと思っているようだ。
しかし、ここで一つ疑問が在る。中国政府は、この新型靴を「右足用」だけ販売するというのだ。「同じ側だけ作る方が大量生産に楽だから」とBYDオートのホ・ファン社長は語る。しかし現実の理由は、そればかりでは無いようだ。
「コピー製品対策でしょうね。政府は需要の予測される欧米の左側通行国向けのモデルは左足にするつもりです。輸出用モデルがコピーされ不正に国内流通した場合に摘発しやすいからでしょう」中国人ジャーナリスト戴世煜氏
世界最大の投資会社バークシャー・ハサウェイのCEOウォーレン・バフェット氏は、この中国政府自慢の新型靴のベンチャー事業に対して、50億ドルの投資に合意している。バフェット氏は、この電動自動車がアメリカでも大ヒットするはずだともくろんでいるのだ。
現在予想される特需に備え、この新型電動靴を同社は一日4000台ペースで作っている。
オバマ大統領も、すでにこの新型電動靴を注文しているらしい。しかも、彼は自身のお気に入りゴルフシューズのデザインで靴を作るようにと注文を入れているらしい。中国政府はオバマのデザインリクエストには合意しているが「婦人とおそろいで左右の靴を」というリクエストに対しては明確な返事を出していない。ホワイトハウスの玄関に、左右のそろったゴルフシューズが並ぶのか、左足だけ2足の靴が並ぶのか、結果を見守りたい。
日刊工業新聞社
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