F22に代わって開発が進められているF35ステルス戦闘機。次世代のアメリカの空の守護神だ。しかしその開発には莫大な費用が発生するのだが…。
UPDATE 2011/02/28
フロリダ州・クリアウォーター
予算削減を求めて、アメリカ下院は猛反発をおこしている。オバマ大統領は、最も金のかかる悩みの種の一つである次期防空の要、ステルス戦闘機・F35の開発にもメスを入れることになった。高価すぎる現行エンジンを、安価な代替エンジンにチェンジするプログラムの決定をおこなったのだ。そして、その新開発プログラムを、どうやらジョン・トラボルタが受注することになりそうだ。
トラボルタは入札日の朝、短いスピーチをして、存在感を示した。
「防衛省は新型ジェット機開発のための十分な場所も予算を持っていない。ご存知の通りフロリダのクリア・ウォーターにある私の屋敷には、大型旅客機すら駐機可能な自家用空港が在る。私なら自宅で一流の整備クルーと共に、F35のエンジンの研究開発をすることができる。私は新型戦闘機の開発と言う名誉あるプログラムが完成するまで、惜しみない援助をする準備が在る」とトラボルタは語った。
防衛相のロバート・ゲートは、トラボルタがこのプログラムを引き受けた場合、アメリカ空軍は、ざっと3億ドルの予算削減額ができると試算している。
ゲート氏の説明によれば、「つまりインフラ設備の問題だ。トラボルタなら、オハイオにあるGEとロールスロイスのエンジン工場から、全てのパーツを24時間いつでもフロリダのトラボルタ自家用空港へ直送して、即時にテストすることができる。そこには1~75もの駐機ゲートがあるんだから」とのこと。
このプロジェクトの受注に関してトラボルタの出した注文は一つだけ。それはテスト用のF35を「サイエントロジーブルー」に染めるということだ。現在のテスト機体のカラーはミリタリーグレーになっているが、それくらいの条件は、この際障害にならないだろう。
唯一の問題は、国の最重要機密であるステルス戦闘機の全ての情報(性能や弱点)を、サイエントロジーが知り得ることになるということ。まぁ、それはアメリカの防空網をいつでも無力化できるという意味もあるのだが(苦笑)。
安全と金…、さてオバマ大統領がどちらを選ぶか、ここは悩みどころかもしれない。
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