インフルエンザの陽性反応で安否が気づかわれる「はやぶさ」。早期の回復を全国民が望んでいる。(写真はJAXAより)
UPDATE 2011/02/14
長崎県・種子島
長崎県は13日、昨年オーストラリアのウーメラ立入制限区域内の砂漠で回収した小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルから、スペース・インフルエンザの簡易検査で陽性反応が出たと発表した。種子島宇宙センター(TNSC)の周囲半径10キロ圏内には16基(約1200億円)のM-Vロケットがある。電話などの聞き取り調査で感染の兆候などの異常はないというが、念のため、ロケットの島外への移動、打ち上げを禁止した。
県はカプセルを凍結保存したままNASAに送って遺伝子検査をし、ウィルスが猛毒の宇宙光源病性かどうかを調べる一方、14日に宇宙航空研究開発機構(JAXA)の立ち入り検査もする方針。
「はやぶさ」は昨年の無事地球への帰還回収後、JAXAが慎重な分析検査の結果、世界初の地球引力圏外からの地球外物質持ち帰りの快挙を得た。今回、その国民的英雄である「はやぶさ」のインフルエンザ感染報告に、関係者は驚きの色を隠せない。今後宇宙からの物質持ち帰りには、より検疫に慎重を期することになるだろう。
一連の騒動に対しWWN主任研究員のDr.TAXIは「恐竜の絶滅は、メキシコ・ユカタン半島への巨大隕石の落下が原因といわれています。この隕石落下による気候変動が生態系に大きな影響を与えたのは間違いないでしょう。しかし隕石に未知のウィルスが付着していたとすれば、単なる気候変動の数千倍、地上の生物の絶滅の可能性は高まったハズです。現在猛威を振るっている鳥インフルエンザですが、鳥類が恐竜の子孫であることを考えても、ウィルスによる恐竜の絶滅説は否定できにくくなっています」と語っている。やはり、小さなウィルスであっても隔離された地球の生態系には大きな影響を及ぼすようだ。
ただし、今回「はやぶさ」の感染が発覚したスペース・インフルエンザは、イオンエンジンが放出するイオンを媒介として他の宇宙船に感染する特殊なウィルスで、人に感染した例はないという。しかし、各種ロケットが感染すると、エンジンが異常加熱し、最悪爆発事故を誘発する可能性があるという。これでは、人類の宇宙開発計画に支障をきたしかねない。早急な対策が必要だろう。
WWNの質問に対し菅総理は「今後は宇宙ロケットの打ち上げ前には、スペース・インフルエンザワクチン接種の義務化も検討したいが、この問題にはうといから…(笑)」と明確な回答を控えた。しかし、前回の宮崎牛の口蹄疫や、鳥インフルエンザの封じ込め失敗時の対応の様に、ゴテゴテに回って徒に被害を拡大させる様なことは避けて欲しいものだ。
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