中国人に大人気の、日本人の土下座。美しい土下座は、人種を越えて人の心を動かすということか。
UPDATE 2011/01/22
日本・東京
今や世界の若者のサブカルチャーのトレンドは、日本が作っていると言っても過言ではない。世界各地に続々とオープンするメイドカフェやアニメショップ。新たな刺激を求めて世界各国から外国人が「オタク」の聖地、日本を求めて来日している。
そんな日本大好きな外国人に、「あなたの好きな日本語は何?」という質問をしてみた。場所は、東京秋葉原、大阪日本橋等のオタクの聖地を中心に、浅草、築地、銀座等、年齢性別に片寄りが無いように、外国人1000人のアンケートを実施した。
全体の結果としては、ほぼ予想通り、1位は「萌え」2位は「AKB」3位は「ありがとう」次点の4位は「もったいない」だった。AKBが日本語かどうかは別にして、外国人の若者には、オタク文化への憧れが強いと感じられる結果となった。
一方高齢の外人には「ありがとう」「もったいない」という回答が多く、古き良き日本の伝統に対する憧れが強い事が感じられる結果となった。
ここで各国の回答の中で、異色を放ったのは中国人の回答だった。1位は圧倒的に「ドゲザ」2位は「ノリピー」3位「免税」次点の4位は「試食」だった。
この明らかに他国から来た外国人と違う中国人の反応について、WWNの主任研究員Dr.TAXIに聞いてみた。
編)なぜ中国人だけ反応が違うのでしょう?
「この結果について、別に特殊な感じはありません。むしろ当然の結果といえるでしょう。先ず『ドゲザ』ですが、日本人が地面に頭をこすりつけて詫びる姿が面白くてしかたないのでしょう。ただし、『ドゲザ』は、そのハードな語感からか、『ハラキリ』と並んで欧米人にも人気があります。続いて『ノリピー』は衰えぬ人気の象徴でしょうね(苦笑)。ノリピーの顔立ちは、中国人男性にとって、ど真ん中のストライクです。『免税』は、現在世界中で最も買い物に費用をかける中国人が大好きなのは当然といえるでしょう。次点の『試食』は日本ならではの、不特定多数にタダで食べ物を提供するという商習慣にカルチャーショックを感じているのでしょう。街頭のティッシュ配りなど、無料でモノがもらえるのは日本以外ではありえないことですからね」
編)しかし同じ外国人の好きな言葉でも、「萌え」と「ドゲザ」ではずいぶん反応が違いますが?
「いや、基本は同じでしょう。中国の若者は、ドゲザする日本の少女に萌えるのかもしれません」
編)合わせ技ですか…。
ともあれ、彼らの日本語への興味が、見事に、金、権力、女、食と、人間の欲望をストレートに表す分野に集中するという分かり易い結果となった。
比較対象の為に、日本人にとって最もなじみの深い、中国を感じられる場所として「餃子の王将」前で、日本人100人に「あなたの好きな中国語は何ですか?」と聞いてみた。
結果は1位ラーメン、2位餃子、3位は酢豚定食、次点の4位は日替わりランチだった。若干問題の主旨を取り違えた感は在るが、両国の文化交流が上手く進んでいる事を感じさせる結果だった。
以上結果から、もし初対面の中国人と仲良くなりたいのなら「ドゲザ」をしてみせること。逆に中国人が初対面の日本人と仲良くなりたいなら「ラーメン」をふるまうというのが効果的であると考えられる。
「ドゲザ」と「ラーメン」が釣り合うかどうかは疑問だが、案外、両国の関係を象徴するような結果なのかもしれない。