熱心なリクルート活動を続けるショッカー。タイガーマスク運動の利用が長期的に世界征服に役立つと計算したようだ。
UPDATE 2011/01/12
神奈川県・三浦半島
漫画タイガーマスクの主人公・伊達直人を名乗る贈り物が全国で相次ぐ中、11日も各地の児童養護施設などにプレゼントが届けられていたことが新たに分かった。しかし、その思わぬ反響に、人気の便乗を狙う様々なヒーロー達の動きが各地で見られる様になっているようだ。
現在確認されているだけでも「伊達直人/タイガーマスク」以外に「矢吹丈/あしたのジョー」「若月ルリ子/タイガーマスク」「京塚昌子/肝っ玉かあさん」「ももたろう/桃太郎」「菅直人/民主党」等様々なヒーローが各地に出現している。
しかし、このタイガーマスク運動の反響は、正義のヒーローだけでなく、悪の組織にも大きな影響を与えているようだ。
神奈川県三浦半島の児童養護施設「三浦ちびっ子ハウス」に11日朝、2000個もの大量のランドセルが届いた。
午前5時ごろ、職員が玄関前で不信な物音を聞いて出てみると、ランドセル2000個と「私、ショッカーの味方です/円道祥之 著」の本2000冊が置かれているのを見つけた。大量の荷物の横には「私たちは、いつも君たちの味方です。嫌なことや、悔しいことがあったらいつでも連絡して下さい」という手紙が添えられ、「秘密結社ショッカー」と書かれていた。さらに「高給優遇、年齢性別不問、採用随時」とあった。
これは新手の悪の組織の啓蒙活動と思われるが、三浦ちびっ子ハウスの関係者によると、「ウチには児童は10人しかいない。それも全て小学2年生以上なんだけど…」と大規模な作戦に関わらず、基本的なリサーチの甘さが露呈することになった。
一方神奈川県内の各スーパー百貨店には、前日黒いタイツ姿の男達が多数現れていたという。横浜に在る、あるスーパーにも10日午後3時過ぎ、黒いタイツ姿の集団が現れた。店内は一時「強盗かテロか!」と騒然となったが、売場にあったランドセル48個を全て購入し、風の様に立ち去っていったという。ただし代金110万4000円の支払い時に、リーダー格と見られる赤いタイツ姿の男が「領収書お願いします。宛名はショッカーで…」と語ったと言う。
WWNの取材に対し、同組織の幹部は匿名を前提に「ウチの資金力を持ってすれば2000個のランドセル等、はした金に過ぎない。壮大な地球制服計画の一環とだけ言っておこう」と高笑いし、胸をはった。
一方、この善意のランドセルには、添えられた手紙の文章に心を打つものが多いのも特徴。現金1万円が入った封書と共にあったのは「社会福祉に役立てて下さい。小千谷の伊達直人」の手紙。埼玉県上尾市の県中央児童相談所にはランドセル4個と共に「こういう運動に感銘を受けて参加させていただいた。伊達直人」とあった。「がんばれ」「応援してます」とさりげない一言だけのメッセージも心からの善意を感じさせる。
中には「そろそろおれの出番かな?菅直人」とあり、関係者を困惑させたものもあるが…。
ともあれ善意の運動が流行するのは素晴らしい事であるのは間違いない。一時の流行ではなく継続的な運動になる事を願うばかりだ。
LOVE & PEACE!
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