UPDATE 2011/01/04
ノースカロライナ州・ローリー
ノースカロライナのキリスト教徒グループの研究によると、最後の審判の日は2011年5月21日、その後、我々人類は全て絶滅してしまうという…。
そのグループの一員、マリー・エクスレイは、「本当は家族と最後の時間を過ごしたかったの。しかし、私は元軍人。私たちに残された6ヵ月に満たない時間を、祖国と人類への警告の為に使う事を決意しました」と語る。彼女達によると、「最後の審判の日の到来は、ほぼ間違いない」とのことだ。
エクスレイは、教会とは距離を置いた独立系の聖書研究団体に所属していて、現在ラジオ放送やウェブサイトを通じて啓蒙活動をしている。(彼らの聖書の解釈によると、世界の終わりは2011年5月21日に始まるらしい)
彼らは、人々に危険の到来を知らせる為に、ビルボードやバス停のベンチを使っています。そして、ボランティアのキャラバン隊を組み、街角でパンフレットを配りながら各地を移動している。
ブリッジポート(コネティカット)からリトルロック(アーカンソー)にかけての街角は、現在不吉なメッセージの看板で一杯だ。そして、彼らのプロジェクトグループは、アメリカの外にニュースを広めるために、ラテンアメリカとアフリカでもキャラバン活動を行っている。
「多くの人々は『世界の終末がやってくる、皆死んでしまうなら、それまでパーティでもやって楽しもう』と思うかもしれません。しかし、我々は神に、『人々に警告しなさい』と命じられているのです。もしかして、警告する事で何人かが生き延びる事ができるかもしれません」と、エクスレイは熱く語る。
彼女は、1月の第2週の間に、5つのノースカロライナ州の都市をキャラバンする予定。そして、その後エクスレイはアメリカを旅発ち、紛争中のイラクへ行く事を計画している。
「終焉の日までの時間が短すぎます。私はもう故郷に戻れないでしょう…」と、彼女は周囲の人々に決死の覚悟を語っている。
マヤの2012人類滅亡説の台頭以来、現在世界各地に多数の終焉の予言が飛び交っている。その中で、彼女達の説は最も早い時期を示すものだ。聖書の言葉を精密に分析したという彼女達の説に根拠はあるのか?
しかし今回は、アメリカ最大勢力のプロテスタント系の宗教学者達、同じくカトリック系の宗教学者達も口を揃えて否定する。「聖書の解釈は様々な読み解き方があるのは事実。しかし、キリストの復活や終焉の日が具体的に記されている部分は無い。歴史上何度も世の中が乱れると繰り返しささやかれてきた風評にすぎない」と事実無根と全面否定している。
一方のエクスレイ達は真剣そのものだ。「聖書は基本的に、いつ何が起こるかを、正確に説明している宇宙カレンダー。それを変える事は出来ない」「私たちは私たちを信じない人々の為にだって祈り続ける」と主張している。
さて、WWNでは昨年2012年の人類滅亡の日が、マヤの研究者の計算間違いで2015年まで伸びたという嬉しいニュースを知らせたばかり。今回のエクスレイ達の説が外れる事を願うばかりだ(苦笑)。
ともあれ、今年の5月には予言の真偽が分かる事になる。今年も刺激的な1年になりそうだ。
ダイヤモンド社
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