一件普通のビックマック。でもパティは驚きのカレー味!ハンバーガーと考えれば異質だが、カレー料理と考えれば、かなりいける!
UPDATE 2010/12/29
インド・ムンバイ
牛を「神様の乗物」として、神聖な生物として扱うヒンドゥー教の国インド。そこでは牛肉を使った食べ物など御法度中の御法度。今や世界各国どこに行っても見かけるマクドナルドも、この国での展開は難しいと思われた。しかし、そのインドでマクドナルドが行列のできる人気店になっているという。WWNの取材班は、その真偽を確かめる為にインド・ムンバイへ飛んだ。
話題の店はムンバイで最もにぎやかな場所の一つフォート地区。世界遺産のエレファンタ島への船乗り場があるインド門やタージマハル・ホテルに隣接する場所だ。リーガル・シネマの映画館の通りを南に2分ほど歩いた所に噂のマックはあった。メニューにはフィレオ・フィッシュなどのおなじみのメニューもあるが、マック・ベジなどのベジタリアン向けメニューが目につく。当然の事だが、他国のマックで誇らしく書かれている「BEEF100%!」の表示は無い(苦笑)。
さて、噂の人気メニューは「ノンベジ」と呼ばれる、宗教的に肉を食べる事が許されている人向けのメニュー。「チキン・マハラジャ・マック」だ。見た目は、まんま「ビッグマック」でしかない。ただし、牛肉は使えないので、表示通り鶏肉パティをサンドしたハンバーガーかな?と思われた。
さっそくオーダーしてみる。ミールと呼ばれるセットメニューで129ルピー(約255円)と日本人感覚では、かなり安い。素材を見てみると、バンズにはさまれた素材は鶏肉パティに、レタス、オニオン、トマト。そしてチーズだが、ピクルスは入っていなかった。
これが大人気といわれるほどムンバイっ子の心をつかむとは思えない程、外観はオーソドクスなスタイル?
ともかく、問題は味のハズ。早速一口パクついて手がとまる。あぁ、そうなんだ…と思わず納得。口の中一杯に広がるこの香りは…カレーだ(笑)。つまり、これはアメリカの雰囲気の漂うオシャレなカレー料理なのだ。
実際のところ、ハンバーガーと思うと、かなり異様だが、「チキンカレーとナンを食べ易く組み合わせてみました!」と考えると、なかなか旨い。ムンバイっ子にいわせると、「パンチが足りない」アーシャーさん(19才・黒木メイサ似のスレンダー美人)との指摘もあったが、買い食いにはちょうど良い味覚だそうだ。
ともかくカレー味のマックは、一度味わうとやみつきになるのは間違いない。日本でも夏季限定メニューとかで発売すれば結構売れる気がするのだがいかがだろう?
ただし、インド人達が「なぜメニューにラッシーがない?」という言葉に同感。カレー味には、清涼感在るヨーグルト系飲料を組み合わせると絶品だろう。ぜひ商品化するときにはリクエストしたい。
さて、もし皆さんがインドに行く機会があれば、日本人の味覚でも安心して食べられるカレー料理として「チキン・マハラジャ・マック」をお勧めしたい。ハンバーガーと思って食べなければ、かなりいけるハズだ。