3D動画化されたとされる屏風の虎の絵。さぞかし一休さんも驚いたことだろう。
UPDATE 2010/12/20
日本・京都
19日の時空警察の発表によると、室町時代にタイムトラベルした違法旅行者、マニメグラ・良和(38歳)が、室町幕府の3代将軍足利義満と共謀し、臨済宗の禅僧、一休宗純氏(通称:一休さん)を懲らしめようとしてやりすぎ、歴史的に有名な物語「屏風の虎退治」の結末を変えてしまった疑いで逮捕された。
時空警察の調べによると、マニメグラ容疑者が訪れたのは、1380年代の日本。偶然タイムスリップした場所が、足利義満将軍の宿泊所だったという。
いきなり寝室への出現の無礼に怒り心頭の将軍義満だったが、マニメグラ氏が未来からやって来た事を知り、その未来技術に惚れ込み、一気に意気投合したらしい。
その後の宴会の席で、「いつも一休にしてやられている。何とか奴をギャフンといわせる方法はない物か?」と相談した結果。マニメグラ氏が「屏風の虎退治」のエピソードを思い出し。屏風の代わりに120インチの3Dテレビと1200Wの5.1サラウンドスピーカーを置き、一休さんを驚かそうと計画したらしい。
さっそく一休さんを呼び出した義満は、「写真幻灯の虎が夜な夜な画面を抜け出して暴れるので退治して欲しい」と一休さんに話したところ、一休さんは「では捕まえますから虎を幻灯から出して下さい」とこたえたという。
義満は、「では安全の為にこのメガネをかけよ」と3Dメガネをかけさせ、一時停止にしておいた3Dソフトの虎の襲いかかるシーンを再生に切り替えた。
部屋を震わせる猛烈な吠え声とともに、虎が襲いかかる3D映像が120インチの画面一杯に映し出された。その途端、ヘナヘナと腰を抜かした一休さんは座り込み「ト、トラが出たぁ?」と泣きながら失神してしまったという。
本懐を遂げた、義満は満足げであったが、直後に現れた時空警察によって厳重注意が行われ、「未来技術に頼って、子供を驚かせるとは大人げなかった」と、反省しきりであったという。
この歪曲した歴史の修正は、時空警察によって2時間後にもとに戻され、歴史上の出来事は、「屏風の虎退治」に戻されたが、その2時間の間にマニメグラ氏が撮影した一休さんの驚く姿のビデオが後世に流出し、現在YouTube上に「一休失神」「一休マジ泣き」などのタイトルのもと、多数公開されているという。
一休さんは、事件後「飛び出した虎」の恐怖からの回復に相当の時間を費やしたというが、さすが希代の知恵者。自身の経験を生かした「飛び出す屏風」の製造販売に成功し莫大な富を得たという。転んでもただでは起きない所は、さすが一休さんというべきだろう。
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