UPDATE 2010/12/09
ワシントン州・シアトル
私たちはフライドポテトに対する偏見を考え直すべきかもしれない。肥満の元凶として、いつも真っ先にやり玉にあげられるのがフライドポテトだ。当然、アメリカ農務省が推進している、WIC (婦人児童向け栄養強化計画)の推奨食品リストからも除外されている。
しかし、それは本当に正しいのだろうか?推奨食品リストからポテトが除外されていることに反対して、チャーリー・ビスマン(41歳)は、ポテトだけを食べ続ける生活を送ったのだ。
彼は朝食、昼食、夕食と3食全てにポテトだけを食べ続けた。もちろんオヤツもだ。そんな生活を2か月続け、彼は50ポンド(約22キロ)もの減量に成功したのだ。
ビスマンは、彼のダイエット方法が実に効果的で健康的であると、ほかの人にも勧めている。それというのも、彼は体重を減らしただけではない。このダイエットのおかげで、彼は血糖値も下げ、コレステロール値もこれまでの3分の1減らしたのだ。
彼の身長は6フィート1インチ(185㎝)。226パウンド(約102キロ)あった体重が176ポンド(約80キロ)になったということは、ポテトのおかげで、ほぼベストバランスの体を手に入れたと言っていい。
ビスマンは、「どうしてもWICのリストにポテトを入れたかったんだ」と語る。
彼は2ヶ月のプロジェクト中、4000ポンド(1814キロ)ものポテトをたいらげた計算になる。つまり、毎日20個のイモを60日間食べ続けたのだ。
その間、彼は二つの鍋を使って、毎晩次の日の食事とスナックのために料理をしていたらしい。10ポンド(約4.5キロ)のマッシュポテト。6ポンド(約3キロ)のフライドポテト。5ポンド(約2キロ)のローストポテト。
よくもまぁ、飽きなかったものだと思えるが、「僕は好きな食べ物をみつけると、2日間くらいは平気でそれだけを食べ続けるんだ」と彼は言う。
調味料に、ローズマリー、タイム、オレガノ、ディル、粒マスタード、シナモン、ナツメグ……などさまざまハーブを使い、独自にブレンドし飽きないように味を変えていたという。さらに、週末には、ブイヨンとポテトスターチを混ぜたものを使ったスペシャルメニューを用意していたという。
「普通の人が、そんなものをレストランで出されたら突き返すと思うけど、僕にとっては絶品だったよ(笑)」と彼は語る。
感謝祭の日には、15ポンドのマッシュポテトで七面鳥の形を作り、オリーブオイルで焼いたという。「ナイフをいれたときは、最高の感触だったよ」とご満悦だ。
しかし、アメリカの農務省は、ビスマンの主張を無視し、相変わらず低所得層の妊婦や子供がいる母親に向けて、「ポテトを除くさまざまな新鮮な野菜」を購入するように促進している。
ワシントン薬剤研究所が、の広報担当者であるワンダ・ウィリアムスはWWNの取材に対し「アメリカ人はすでに充分ポテトを消費しています。このプロジェクトは、もっと多様でさまざまな野菜を取るようにと推奨するためです」とこたえた。
農務省は、来年にはポテトの過剰摂取禁止法案を連邦議会に提出予定だと言う。
WWNは、ビスマンの素晴らしい実験と結果に敬意を表して、バットボーイのボビンドールを送った。
フライドポテト万歳!農務省が何と言おうと、毎日3キロのフライドポテトを食べ続けても、ビスマンは実際に20キロもやせたのだ。これで、ハンバーガーショップで体重を気にしてポテトのオーダーをあきらめる必要は無くなったのだ。素直に喜ぼうじゃないか!最も、毎日10キロ近いポテトを食べ続けて太らないビスマンの体が普通なのかどうかは疑問だが…。