見事本年度の理想の彼氏に選ばれた「はやぶさ」。草食系男子が街にあふれる中、男っぽい仕事ぶりがウケたようだ。(写真はJAXAより)
UPDATE 2010/12/08
日本・東京
宇宙航空研究開発機構は、小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルやパラシュート、大気圏突入時に高温からカプセルを守った耐熱性の外殻の模型などなどの部品を来年3月までの16カ所に続き、4月から1年間に全国40カ所で公開すると発表した。今年6月の地球帰還から約半年経つ今も、その人気は衰える様子が無い。
世界で初めて小惑星からの物質を持ち帰った「はやぶさ」の業績は世界的にも評価が高く、国内でも国民栄誉賞ものの偉業と拍手を送られたのも当然だろう。
そんなはやぶさに又新たな栄誉が加わった。WWNが毎年年末恒例で行っている、「理想の彼氏を選ぶ女子1000人アンケート」で見事1位に輝いたのだ。しかも人間以外での受賞は、はじめてという「はやぶさ」らしい歴史的な快挙となった。
アンケート対象は国内在住の10代から40代までの未婚女性1000人。アンケート内容は「彼氏に選ぶなら誰?」というオーソドックスなもの。例年なら、その年にテレビ等で活躍した俳優や歌手が選ばれるのが通例だった。
ところが、今回の結果は予想外の物となった。有効投票数の約8割近い780人の女性が「はやぶさ」と答えたのだ。
WWNスタッフの「理由は?」との質問に対し「どこにいても助けにきてくれそう」糸川はるかさん(24)、「頑固な平和主義がステキ」福島みずほさん(19)、「いくら失敗しても全く気にしない感じに共感が持てる」菅直子さん(29)、「目標に向かって一直線でブレない感じに好感を持ちました」谷垣禎子さん(36)、と目標に向かって逆境をもろともせず寡黙に突き進む姿が女性達のハートを強くつかんだようだ。
この、女性達の「はやぶさ」への熱狂ぶりを、心理学の権威である南河内大学の女心知夫教授は「草食系の男子がもてはやされ増加する中、昔気質な『男は黙って仕事で勝負』的な行動が異彩を放ったのでしょう。帰還の最後に、自身は大気圏で燃え尽きましたが、カプセルを無事地上に送り届けた事も女心を揺さぶったポイントでしょう。チリの炭坑救出劇に世界の人々が熱狂したように、来年は炭坑夫などのリスクの高い仕事につく男性が、『はやぶさ男子』としてモテモテになるかも知れません」と分析した。
国内では求人の少ない炭坑労働者だが、おとなりの中国では人材不足で随時募集中だそうだ。年間死亡者2400人、行方不明者5000人以上と、多少は安全への不安はあるが、中国ではニュースにもならない小さな出来事。来年のモテ男、「はやぶさ男子」を目指して中国に渡るのも手かもしれない。
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