スター・ウォーズファンで知られる金正日総書記。3D版の北朝鮮先行上映で、核ミサイルの開発凍結の可能性が浮上している。
UPDATE 2010/11/13
北朝鮮・平壌
緊張化が進む日本海に面する諸国の軍事バランス。日中、日韓の領土問題に加えて、北朝鮮のテポドンをはじめとする、大陸間弾道弾や核弾頭の開発問題等がからみあって、事態の混迷化を深めている。一体どこから手を付ければ良いのか日本政府関係者も頭を抱える毎日だ。
ところが、ここに一つの福音が届いた。映画「スター・ウォーズ」シリーズの大ファンで知られる金正日が、先の非公式な米朝閣僚級会談で「3D版スター・ウォーズの先行上映が条件なら、核ミサイルの開発を凍結してもよい」との通達を行ったというのだ。これには長男の金正男も大賛成、後継者と目される金正恩も、まんざらではない様子だというから、条件が呑まれるなら一気に核問題が解決に向かう可能性が高い。
しかし、ルーカス・フィルムによると、「ジョージ・ルーカス監督が望むクオリティの3Dコンバート版を制作するのには、1作品につき最低でも1年の期間が必要という事情がある。先行上映できる時間的余裕は皆無」と否定的な見解を述べている。
オバマ大統領は「東アジアの平和確保の為に、ルーカス氏には一日も早い3D版SWの完成を望んでいる。もちろん北朝鮮で先行上映が行われるなら、私も世界平和の為に、いかなる他のスケジュールをキャンセルしても参加するつもりだ」とエールを送った。
スター・ウォーズの3D版は、予定通りなら、2012年から毎年1作品、6年連続で上映されることになっている。上手くことが運べば、少なくとも6年間は北朝鮮の核開発はストップすることになり、東アジアの軍事的緊張が緩和される事になる。オバマ大統領ならずとも、世界平和の為に、一日も早い作品の完成が期待される所だ。