中国で人気アイドルのブログには、必ず何枚かの証拠となる「愛国写真」が必要。抗日愛国はマストのキーワード。一種の踏み絵の様なものらしい。
UPDATE 2010/11/09
中国・北京
日本で活躍している?とされる謎の中国アイドルグループ「エンジェルガール」が中国のネット上で大人気を得ている。自身のブログで発表された「愛華写真(中国を応援する写真)」には「中国の魚釣島を守る」と、何故か日本語で書かれた看板の前で、ミリタリールックにミニスカート+機関銃でポーズをとる姿が…(苦笑)。ただし、このトンチンカンな写真、中国人男性には大ウケのようで、アップした後わずか4時間の間に、60万を超えるアクセス数を記録したという。残念だが、愛国をテーマに自分たちの知名度を上げるという彼女達の作戦は成功したと言えるようだ。
「エンジェルガール」のメンバー構成は、リーダのamy(北京出身)、メンバーのangela(長沙出身)とanna(台湾出身)の3人。自分たちの知名度が低いのは、デビューして以来、日中間の諸問題が原因で、日本のメディアに愛国者である自分たちが黙殺されているからだと、中国人男性に応援を求めている。
彼女達の言い分が本当かどうかは別にして、中国ではこの「愛国無罪」を逆手に取った便乗商法が横行している。家電品や化粧品に中国製品を使っている事で愛国者であることを示し好感度をアップさようとする芸能人や、日本を批判する看板を上げる事で、店の売上げを伸ばそうとする飲食店も多い。
彼女らのブログは、中国留学生や在日中国人を中心に、日本のオタク界では絶大なる人気を誇っていると自称するが、さてどなたかご覧になった事があるだろうか?
彼女達に限らず、現在中国では、反日デモに参加した証拠の「愛華写真」を利用して好感度をあげようとするアイドル予備軍が激増しているらしい。その可愛い彼女達を目当てにデモに参加する中国人男性も多いという(苦笑)。メディアのカメラに写り易い場所で行進する美女がいれば、それは抗議ではなく自己アピールの為だということらしい。
何だかバカバカしい話では在るけど、ホンの1年前、反自民の声を上げるだけで大挙当選した民主党マドンナ候補がいたことを思い出すと、私たちも笑ってばかりはいられないような気もする。