世界の気候をコントロールするため、中国は大胆な計画に着手した。超大型の核弾頭を積んだロケットで月を爆破するというのだ。
UPDATE 2010/11/01
中国・北京
実は、このトンでもない中国の計画は、昨年、中国政府の国家科学フォーラムで5人の科学者が提案したものだ。最初、胡錦濤(こきんとう)国家主席はこの提案を一蹴した。しかし、今年も同じ提案が出されると、今度は中国に有利と見て、ゴーサインを出すことになったのだ。
月を粉砕すれば、その影響は米国に最も及ぶのだという。専門家によると、猛烈な高温で米国は砂漠化し、農業は壊滅するらしい。
中国の天体物理学者チェン・ワン氏によると、月の強力な重力のせいで、地球の地軸は傾いている。その結果、中国は気候上国家の大部分の地域が寒冷地に置かれることになり農耕や生活で不利になっている。現在の地軸の傾きのままでは、米国に有利な気候パターンは永久に変わらない。
そこで中国の科学者達が考えたのは、地軸の傾きを垂直にし、中国に太陽の恵みを与えようという計画だった。
「米国は一方的に月の重力の恩恵を受けてきた。中国はただ太陽の光を平等に再分配するだけだ」と語っている。
中国政府高官の話では、オバマ政権と、一応の会談後、月破壊のため超巨大な核弾頭搭載のロケットを発射するとのことだ。
「全世界の人々は、われわれのしていることを支持してほしい。月さえ破壊すれば、だれもが平等に太陽の恩恵を受けるのだから」ある中国政府高官はそう語る。
しかし、NASA幹部が中国が計算したデータを慎重に見直したところ、月破壊で地球に壊滅的な気候変化が地球に生じることがわかった。中国に恩恵を受けるどころか、地球全体の生物が完全に死滅する危機に陥るというのだ。そこで死力を尽くして計画を阻止に努めるようオバマ政権に提言している。
普通に考えれば、この無謀な計画を阻止させるのは簡単な事に思われる。しかしオバマ政権は、この計画の阻止に、なぜか消極的だ。
「現在中国の計画と承認のための条件を分析しているところだ」とデイヴィッド・アクセルロッド大統領上級顧問は言う。
「つまり…、月を爆破させてくれれば、米国の債務を帳消しにしてもよい。中国は、そう申し出ているんだ。知っての通り中国は世界で一番米国の債券を買ってくれている。それが無くなるなら、わが国の経済にとっては本当に大助かりだからね」
さらに、大統領報道官のロバート・ギブズは「月なんて必要なのか?無くなったって、誰か損をするかい?」と熱弁する。「そりゃ、潮汐が無くなったり、夜空が暗くなるかもしれない。でも、それで困るのは詩人くらいだよ。実際のところ、借金を減ることのほうが、よほど助かるんだ。皆そう思うだろ」
胡錦濤主席はこの問題をオバマ大統領と直談判するため、来週ワシントン入りする。「どっちみち月を吹き飛ばすのだ。本当はアメリカの賛同などいらないんだけどね」と胡錦濤に近い政府高官は強気の姿勢のコメントを残している。
もはや、月の運命は風前の灯。だから、今のうちに月夜を満喫しておこう…。
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