台湾で実食可能な便器入りカレー。客の多くは日本人かアメリカ人。残念ながらウンコ味カレーも、カレー味のウンコも、メニューには無い。
UPDATE 2010/10/19
インド・ムンバイ
可愛い女の子と美人、スシと天ぷら、世の中にはどちらを選ぶかで迷う事が実に多い。そんな永遠の二択テーマの一つとして「ウンコ味のカレーとカレー味のうんこならどちらを食べる」というものがある。
現在インドではこのウンコ味のカレーが大流行中だという。WWNの取材班は、早速現地で調査を行った。
市内各所に立ち並んだンコ味カレー専門店には香ばしい臭いが立ちこめ、そこが飲食店である事忘れてしまいそうだ。
そもそもウンコは、一度人の消化器官を通過しているので、消化し易い状態になっているという。ペンギンをはじめとする鳥類が魚を一度飲み込んで、消化し易くして子供達に与える様子や、牛が消化しにくい草を食べては吐き出し、何度も反芻することを思えば、食便も理解できなくもない。(私はゴメンだが…)
ともあれ、実際にウンコを食べるのではなく、あくまでウンコ味である。本来まともな食材を使っており、体に悪い物や変な材料が使われているわけではない。そう思うと、見ていても少し気が楽になる。
取材に訪れたのは、ムンバイで人気ナンバーワンの本格ウンコ味カレーショップ「ゲリベン」。人気メニューは店名にちなんだゲリベンカレーにトウモロコシや糸こんにゃくをトッピングしたもの。
さて、いよいよ試食となる前に、ここでもう一つの選択問題がある。どちらの手で食べるかという問題だ。インドでは食事等は右手で食べるが、トイレ等の不浄な作業は左手で行う。となると、ウンコ味のカレーは、どちらの手で食べるべきかと言う論争だ。これは専門店の店員間でも論争になっており、時にはケンカさえおきるという。
例えば、「いかにウンコ味であっても食べ物は右手」アニー・ゲリさん(31)、「ウンコと名がついた段階で左手」オトウト・ゲリさん(30)と人気店のシェフを勤める兄弟でも意見が分かれる程、国を二分した大論争になっていた。
この混乱を収拾をつけるためにヨーガの高名な修行者オナ・カスッキリ師が「日本には『カレーは飲み物』ということわざが在る。この際、手を使わずにストローで飲むか、コップで飲めば良い」と名裁きを披露したことにより、事態は沈静化に向かっている。
このウンコ系食品の流行は、本場インドだけでなく世界的に広がりつつある。台湾では便器にこんもりと盛られたソフトクリームや便器に盛られた料理が名物のチェーン店が流行中だ。
かく言う日本でも「便所飯」と言われ、便所にこもって弁当やおにぎりを食べる女子が増加中だという。この流行をどう思うか、ウンコ味のカレーを食事中のインド人に聞いてみると、「とても不潔で、私なら耐えられない」と、口の周りにウンコ味のカレーをつけたまま、小さくため息をついた。ちなみに、カレー味のウンコについては、「ウンコは何味でもウンコ。食べ物じゃない」と首を振った。
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