「写真は苦手なんやけどなぁ…」と言いながらカメラに向かってポーズをとるマルフィン。実に親しみやすい生物だ!
UPDATE 2010/10/16
フロリダ州・キーウエスト
ヘミングウエイの家があることで知られるアメリカ最南端の島、キーウエストでは、今大騒ぎが起こっている。
14日、いつも通り港を出た漁師サンチャゴさん(88)だが、その日は不思議と一匹の魚も網にかからず、かわりに一頭のイルカがかかって大暴れしたのだという。網を破られるのを恐れたサンチャゴさんは、イルカの頭をこん棒で何度か叩いたのだという。すると、そのイルカは両腕を突き出し(そう、そのイルカには腕が在ったのだ!)、両手を広げて「ギブギブ、かんにんしてえな」と日本語で命乞いをしたのだという。
サンチャゴさんは60数年前太平洋戦争で旧日本軍と戦い、捕虜収容所で看守を勤めた経験を持つ。その時に友人となった日本兵から日本語を学んだのだが、「もし日本語がわからなければ、そのままイルカを殴り殺していただろう」と語った。その幸運な半イルカ(マルフィン)は、人間の腕を持ち、流暢な日本語(大阪弁)を話す。
サンチャゴさんによると「マルフィンは非常におしゃべりだが、出身地について聞くと、日本の関西方面の水産施設から逃げて来た。それ以上は聞かんといて…」と黙り込んだと言う。
マルフィンの捕獲の噂を聞いたフロリダ海洋生物研究所のスタッフが、早速保護に訪れたが、マルフィンは「サンチャゴはんが一緒に来るんやったら…」とさして抵抗する様子も無く施設に同行した。
同施設所長でフロリダ大学の海洋生物学の権威ガバチョ博士によると、「マルフィンの知能指数は実にIQ200を越える。海で、いや地球で最も賢い生物と言えるだろう」と絶賛した。しかし、それほど頭の良い生物が、なぜ英語がしゃべれないのかをマルフィンに聞いてみると、「英語は舌噛みそうで…すんまへん」と頭を掻いたという。
詳しい活動海域や生態を調べるため、マルフィンに退行催眠に行うと、「誰や、こんなに大阪湾にゴミ捨てたんわ…」「た、食べんといて、ワイはクジラやない…」「ご、誤解や、あつこ?、ゆうこ?、行かんといて?!」と、日本近海で、かなりトラウマになる恐ろしい経験があったことと、相当のプレイボーイであったことがうかがい知れた。
また噂を聞きつけて、支援したいと訪れたグリーン・ピースやシー・シェパード等の動物保護団体には、珍しく語気を荒げ「帰れ帰れ偽善者ども!お前らの金儲けのネタにされてたまるか!」と追い返した。
現在彼が滞在している水族館、マイアミ・シーカリウムには連日親子連れの観客が押し寄せている。多彩なトークで観客を楽しませる彼だが、イルカ的な運動は苦手なようで、ジャンプや輪くぐりのリクエストには「ワシはサーカスは苦手でんねん」と頭をかいた。
休息時間には映画を見るのが好きらしく、最近は特製の3Dメガネで海洋系の映画を楽しんでいる。ただし3D版の「ジョーズ」は刺激が強すぎたようで失神し、一時意識不明となる事態が起きた。
WWNのインタビューに対し、マルフィンは、「今後は、海洋生物と人間との橋渡しとして、世界各国を訪問して、共存共栄の道をさぐりたいもんやね」と熱く夢を語った。ただ、来日の可能性については「刺身がなぁ…」とコメントを控えた。
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なごり雪だけではありません